秋のキャンプはどこに行こうかという話をしていた時に、数年前に何度か行った千葉県の清和県民の森に行きたいという人がいたので、三連休の日・月にそこを予約していた。
しかし、困ったことに三連休に合わせるように台風二連荘がやってきてしまい、なんとも怪しい雲行きになってしまった。
このキャンプ場は直前キャンセルが許されているため直前まで判断を保留にしていたが、前日午前中の天気予報が芳しくなかったため、仕方なくキャンセルし、別の場所を探すことにした。
台風の影響を受けなさそうなエリアとしては、ちょっと前に行ったばかりの山梨県北杜市あたりが候補になる。三連休なのであまり空きがないが、空いているキャンプ場の中から北杜市武川にある「モルゲンローテ甲斐駒オートキャンプ場」に行くことにした。
ちょっと前に行った白州の「べるが」のすぐ近く。またあのへんかよ、という感も無きにしも非ずだけど、雨に怯えながらキャンプするよりはマシだということにしておく。
三連休なので道路は混んでいる。前回のように清里のROCKに寄ってから行くなんていう予定もなく、当日はキャンプ場に行く以外の予定はないので、一般道走行を決め込んでテキトーに家を出る。
さほど混んでいないR134を走り、相模川沿いを北上して平塚から伊勢原、清川村を経て宮ヶ瀬の鳥居原ふれあいの館に休憩がてら立ち寄る。お祭りとスタンプラリーをやっていたので参加したりする。
その後はR413に出て道志みちを走り、途中で都留方面に進路を変える。市街地に出たところで道の駅に寄り、さらにその近くのベイシアに寄る。色々と寄り道していたため時間がそこそこ経っており、ベイシアで昼飯と晩飯両方とも買い込み、大月ICから中央道に乗る。韮崎ICで降り、4月にKで行った真原桜並木を通り、そこからナビの指示通りに進んだ奥の方に、目指すキャンプ場はあった。
勝手がわからないので、たぶんここだろうという道を進み、受付棟らしき場所を過ぎて駐車場に停める。車から降りると管理人のおじさんがそこに立っていた。そんなことはこれまで無かったのでちょっとびっくりする。喋り好きなおじさんが色々と説明してくれる。
どうやらウチが最後の来客のようで、空いている場所を好きに使ってもらって構わないとのこと。本来なら15組ぐらいは泊まれそうなところに10組もいないのでかなり空いている。オジサンは明言こそしなかったが明らかに推しているサイトがあったので素直にそこを選ぶ。受付棟に移動して手続きをする。支払いはなっぷのオンライン決済で既に済んでいるので紙に記入するだけ。近くの温泉の割引券をもらう。ゴミはビン・カンは捨てられるが、それ以外は動物対策で持ち帰りのみとのこと。
車に戻ってサイトまで移動する。これだけ広々としていて景色もよく、設備も最低限は整っているのに3人で4500円なら当たりの部類だろう。
広過ぎて逆に戸惑うが、まあこのへんだろう、というあたりにテントとスクリーンタープを立てる。
日が暮れる前に焚き火をつける。落ち着いたところでビールで乾杯にする。
そうこうするうちに夕焼けタイムになった。甲斐駒ヶ岳が綺麗に見える。
日が暮れたので晩飯にする。先日ワットマンで買ってきた中古のロゴスのコンロにオガ炭を移してBBQにする。
一応焼けることは焼けるが、七輪に比べてパワーが弱い。ネット上では対策として横にドリルで穴を開けて空気の通りを良くするなんていうのが挙がっている。やらざるを得ないだろう。
無料のシャワーを浴び、大洋の劇的勝利を見ながら買ってきた七賢の生酒を呑む。
焚き火が燃え尽きたところで自分も眠りについた。
この日は10月中旬の北杜市にしては気温が高く、暑くも寒くもなくて爆睡できた。目覚めもまあまあ快適だ。
テント内を片付けてから外に出る。快適な温度だ。朝飯はいつものホットサンドにする。
夜露がかなり激しかったようでテントもスクリーンタープもかなり濡れている。それら以外の撤収を先に済ませて時間稼ぎをしたものの、濡れたものが乾くまでには至らず、そのまま仕舞う羽目になる。撤収を終え、10:30頃にキャンプ場を出る。
とりあえず、すぐ近くにある「フレンドパークむかわ」に向かう。かなり広い公園だ。
ここは公園であるとともに、BBQ場・キャンプ場でもある。BBQ場は地元民がそれなりに多く来て楽しんでいる。キャンプ場はかなり良い雰囲気だけど、7000円以上するのでこのへんにしてはちょっと高い。
ある程度遊んだところで温泉に向かう。10分ほど走ったところに「むかわの湯」がある。もらった割引券で入場する。
先日入った「べるが」の風呂と泉質は似たようなものだけど、こちらの方が肌触りが良い気がする。この三連休は「桃の湯」というイベントをやっていて、露天風呂に大量の入浴剤(?)を入れて、湯がピンク色になっていて桃の香りが漂っていた。少々温めの露天風呂に桃の香りはなかなか相性がよく、少々長居してしまった。
休憩室でダラダラして、ロビーで売られていた手打ちほうとうを購入して温泉を後にした。
昼飯を買うべくスーパーに向かう。むかわの湯の周辺にはスーパーがないので韮崎市街地に出ることになるが、そのあたりにはごく普通のスーパーしかない。その少し先にある「綿半」が気になったのでそちらに行ってみる。綿半は長野に多くあるスーパー兼ホームセンターだが、惣菜に強い印象がある。国道と県道に挟まれた超快走農道を20分ほど走って綿半八田店に着く。
入って早々にジューススタンドがあったり、鮮魚を売っている水槽があったりして期待感が高まる。惣菜コーナーは期待通り充実していたが、この主張の激しいチーズバーガーに強く惹かれてしまった。
かくしてチーズバーガーを3個購入し、車内でチーズバーガーを頬張る。
出来立てではなく冷めてしまっている割にはうまい。これはなかなか満足感が高い。しかし値段もそれなり(666円)。
そろそろ帰ることを考えなければいけない。しかし中央道は例によって小仏トンネルで渋滞している。ソフトクリームを食いたいという人がいることだし、中央道は使わずに朝霧高原を通って帰ることにした。
新山梨環状道路と精進ブルーラインで精進湖に出て、本栖湖をかすめて朝霧高原の道の駅に行く。そこでソフトクリームを買う。バニラと牛乳ソフトという、どっちがいいのかよくわからない選択肢があったが、50円高い牛乳ソフトの方を選ぶ。
バニラを食っていないのでわからないけど、牛乳ソフトはきちんと濃い牛乳の味がするので、こっちでよかった気がする。
朝霧高原からは、R139とR469を通って御殿場に出る。目的地はカインズ御殿場店。壊れてしまった自宅の洗濯ハンガーを買うのが目的だ。
そのカインズ御殿場店のすぐ手前にマックスバリュ荻原店があるので入る。チーズバーガーとソフトクリームのおかげで腹が減っていないのでおにぎり等の軽い晩飯、丹那牛乳、ワサビ印ウスターソース(富士宮焼きそば用)を買う。続いてカインズホームに移動して洗濯ハンガーを買う。既に旅行モードから日常生活モードに移ってしまっている。
御殿場から先は、空いているなら東名高速でもよかったけど、案の定混んでいる。そしてR246は珍しく空いている。当然のようにR246を選ぶ。松田町付近までR246を走り、県道を南下して中井町を抜け、橘ICから西湘バイパス無料区間に乗るという毎度のパターンで帰る。なぜかR134まで空いている。三連休なのになんでこんなに空いているのだろう。台風のせいで外出をやめた人が多かったのかもしれないけど、そもそも台風が来なけりゃ山梨じゃなくて千葉に行っていて、今頃はフェリーで帰ってきていたはずだと思うと妙な気分だ。結果的に、御殿場を出る時のナビの予想より30分近く短縮して20時過ぎに帰宅した。腹は減っておらず、おにぎりで十分だった。
総括など
久しぶりに千葉でチャー弁を食ったりフェリーに乗ったりするつもりでいたのに、何故か最近行ったばかりの北杜市に行くことになってしまったけど、行動パターン的には全然別物だったので、突然決めた割には楽しむことができた。
全然知らなかった「モルゲンローテ甲斐駒オートキャンプ場」は、設備も必要十分でサイト1つ1つも広く、それでいて値段もこのあたりの平均以下なので、再訪の価値はある。子供の遊び場が無いのが数少ない難点。
ちなみに「モルゲンローテ甲斐駒オートキャンプ場」になったのはおそらく2025年からで、それ以前は別の名前で、別の方が運営していたようだ。ネットを徘徊していると、キャンプ場の設備改善のためのクラウドファンディングの跡形がある。結果的にはその設備改善はなされず、2025年になって昨日案内してくれたおじさんが運営を引き継いで改修したんじゃないかと思われる。なぜ運営が変わったのか、に関する情報は見つからないけど、そのへんの詮索は無粋なのでやめておく。
なお「なっぷ」にあるレビューは、ほぼ全て以前の運営体制のもので、現状を反映していない。運営が変わったら別物として扱えばいいのに、同じ場所だと引き継いでしまう仕様なのだろうか。サイトの雰囲気や景観、周辺状況などは何も変わらないのでその点に関しては同じだけど、設備はそこそこ改善されているので、そのへんは割り引いて見る必要があるだろう。