月末の日曜日は某オフの日なので基本的に昼間は自由時間なんだけど、11月はあんまり自由時間がなかった(というほどじゃないけど10月が多かったので相対的に少なく感じられた)ので、せっかく自由ならテキトーにプラプラしたい欲が沸々と湧いてきてしまった。
某オフは別に義務じゃないのでサボってどっか行くという手もあるけど、10月も行っていないし、ブツの受け渡しもあるので、サボらないことにした。
そこで折衷案(?)として、早起きしてどっかに出掛けてから某オフに行くことにした。
じゃあどこに行くかというと、某オフに行きやすい場所(高速道路のICに近い)、紅葉が見頃な場所、という観点で丹沢湖にした。箱根も考えたけど渋滞のリスクを考えてやめておいた。後で知ったが酷い渋滞だったらしいので、避けて正解だった。
そんなわけで少し早起きしてR134を西に向かう。茅ヶ崎海岸から朝日を眺める。茅ヶ崎近辺には長年住んでいたのに、海からの朝日を見たのは初めてかもしれない。
湘南大橋を渡ってR129を北上して山岡家平塚店で朝飯にする。夜は何時に来ても混んでいて入れないので朝に行かざるを得ない。
以前普通の醤油ラーメンを朝に食ったら少々重かったので、なんとなく味噌にしてみた。
駄目とは言わないけど、味噌ラーメン屋の味噌のような濃厚さはないし、山岡家の醤油を食い終えた時の達成感みたいなものも無い、どっちつかずな感じだった。やっぱり普通に醤油の方が良い気がするので次からはそうする。
腹を満たしたところで丹沢湖を目指す。普段だったら間違いなく下道なんだが、今日は後の予定が詰まっているので時間を金で買う。R129を北上して厚木南ICから新東名に乗り、伊勢原JCTで東名に入り、大井松田ICで降りる。
R246で丹沢湖を目指す。朝なので混んでいない…と言いたいところだが微妙に詰まっている。さあここを曲がれば丹沢湖、という清水橋交差点で「丹沢湖マラソン交通規制」という心臓に悪い看板に気づいてしまった。
どうやら10:00から交通規制が始まり、湖岸一周道路が走れなくなってしまうようだ。この時点で9:00ちょっと前。なんてこった。さっさと行かないと門前払いを喰らってしまう。仮に規制前に入れたとしても、そこから出られなくなってしまってはどうしようもない。クソッ、知ってたら来なかったのに。来ちまったものはしょうがない。さっさと走り抜けるしかない。
清水橋交差点から丹沢湖畔まではさほど時間はかからない。トンネルを抜けたところに警備員が立っていたが特に何も言われない。道っぱたに停めて一枚撮る。良い景色だが紅葉のピークという感じではない。
柵が無粋なせいもあって、クルマも入れるとパッとしない写真になってしまう。
時間がないのであまりダラダラしていられない。玄倉方面に向かうと、いつも誰もいない駐車場がマラソンランナーの車でいっぱいになっている。あーあ、このへんのモミジがいい色に色付いていたかもしれないのに。どうしようもないので先に進む。警備のおじさんに呼びかけられたが、ただ単に一周したいだけだと伝えて先に進む。
橋の上に停めて景色を眺める。ウェザーニュースの紅葉Chは紅葉のピークと言っていたが、ピークというにはちょっと早いだろう。
先日の奥多摩や大菩薩の時もそうだったが、ウェザーニュースは早漏気味なんじゃないかね。紅葉のピークっぽい木も一部あるけど、全体的にはまだ、っていう感じに見える。それとも、このモミジの木が真っ赤ならピークと呼ぶ、とかいう桜の開花基準みたいなものでもあるのか。
その後も、たまに現れるいい感じの木はあるけど、全体的にはビミョー、という雰囲気が続く。
一方通行の湖岸道路を進むと駐車場が現れるが、そこに近づくにつれてウォーミングアップをしているランナーが多数現れる。いい感じの木があっても、ランナーが多すぎて停める気になれない。残念ながら今日はハズレだ。そもそも、いい感じの駐車帯がどれもテープで閉鎖されていて停められない。
丹沢湖は毎年のように撮影やら避暑やらに来ているので勝手知ったるところなんだけど、毎度訪れている撮影スポットが軒並みマラソン関係車両に占拠されている。いい加減ムカついてくるが、ランナーの皆さんからすると1/365ぐらい勘弁してくださいよ、っていう感じだろう。そう考えると、そんな物凄く低い確率を引いてしまった自分に運がなかったと思うしかない。俺だって今年ピアッツァで来るのは初めてだから1/365なんだけどね…
毎度迷惑極まりない湘南マラソンに続いて、丹沢湖マラソンもGoogleカレンダーに年単位の繰り返し予定として突っ込んでおいた。これでもう二度と同じ轍は踏まない。
まだ多少時間の余裕はあるが、中川温泉方面に行ってしまうと抜け出せなくなる懸念がある。そちら方面は諦めて世附方面に行ってみる。特に目ぼしい場所があるわけじゃないが、たまたま真っ赤なモミジがあったので、そこで無理矢理撮影大会に入る。
そろそろ時間がヤバくなってきた。10時になって閉鎖される前に丹沢湖から去る…が、慌ただしくて物足りない感があるので、湖畔から下ったところにあるダム広場の駐車場に向かう。
狭い道を通って駐車場に入ると、そこそこクルマが停まっていて撮影しづらい。しょうがないので駐車場を出たところにある空間に停める。ここの方がよっぽど撮影好適地だ。但しこの時間・この天候は光線状態がよろしくなく、どうやってもクルマが真っ黒になってしまう。こういうのも含めてこの日はダメダメだ。
なんだかビミョーな写真しか撮れないなーと思っていると、駐車場から出てきた軽1BOXが目の前で停まった。出てきたオッサンに話しかけられた…こと自体はピアッツァみたいな古いクルマに乗っていると稀によくあることだが、今回は名前を呼ばれた。さすがにそれは滅多にない。どっかで見たことがある人だと思ったら、10年ちょっと前に1年弱ほど一緒に仕事をしていた方だった。
いや〜お久しぶりです、何やってんですかこんなところで、なんて感じで話が弾む。その方曰く、似ているなーと思ったけどクルマがピアッツァだったので確信したとのこと。ピアッツァが繋ぐ縁みたいなものだ。
こういうマニアックなクルマに乗り続けていて、且つそのことを仕事でもなんでもいいから出会った方に伝えていると、こんな偶然も起こるんだな。
おかげで丹沢湖マラソンに起因する色々なダメ感が飛んで行った。思いがけずダメさをリセットすることができた。
気分よく丹沢湖を去る。なんとなく寄った道の駅山北(昔はこんなの普通だったけど今となっては設備がショボすぎ)でミカンを買い、R246に戻る。まだ早い時間なので上り車線はガラガラだが、下り車線は観光に向かう車両で混んでいる。
そのまま高速に乗って某オフへ…の前に、せっかくこんなところまで来たし天気も良いので、お気に入りの寄エリアに行く。毎度のことだが、異空間のように誰もいない。残念ながら紅葉という観点ではパッとしない。
そのまま奥に進んで寄大橋まで行ったが、紅葉はあんまり無いし、陽の光も強すぎるのでうまくいかない。晴れている時の白い車は難しい。
ちょっと場所を変えて何枚か撮ってみる。橋の上よりは画角に自由度があって撮りやすい。
そろそろ某オフに向かうことを考えなければならない。また大井松田ICから乗る手もあるが、同じ経路だと面白くないので新東名の新秦野ICから乗ることにして渋沢方面に進む。R246の下り方向は先ほどに輪をかけて混んでいて延々まるで動かない車列が続いている。これはどこまで続くのかと思ったら、とうとう新秦野ICまでそのままだった。こちら上り方向は一切止まることなく快走したまま新東名に乗る。
現時点では盲腸線状態の新東名は予想通りガラガラ。辺鄙なところを走るので景色も良い。どこのド田舎なのかという場所を快走する。
路面状態も線形も良いので自然と速度が上がる。ブッシュ交換によりサスペンションの調子はすこぶる良く、以前とは比べ物にならない安定感で高速走行できる。
その楽しい時間も伊勢原JCTでの合流で終わりを告げる。東名に入ると流れが悪くなり、綾瀬バス停あたりでダラダラ状態が始まる。さっきまでとはエラい違いだ。
そのまま有料道路を走る手もあるらしいけど、所要時間が大きく変わるわけでもないので無料の保土ヶ谷バイパスを選ぶ。その後はいつも通りの道で某オフに行く。
そこから先は、まあいつも通りの感じなので省略。朝っぱらから山岡家のラーメンを食ったので腹が減らず、頂きものの大福やらうまい棒やらで充分腹を満たせたので、昼飯は食わずじまいだった。
徐々に火が傾いてきて寒くなり始めた頃に某オフを後にして、港南台のロピア&ダイソーで買い物をして帰宅した。
某オフの前にちょろちょろ寄り道をすること自体は以前からたまにやっていたけど、まるで反対方向に向かって自然の中で撮影大会をしてから高速で向かう、なんていうのは初めてだった。案外悪く無いんじゃないかという気がしている。また気が向いたらやってみよう。気分が良すぎてそのまま某オフをブッチしてしまうことになりかねないけど。