踏んだり蹴ったりな日曜日

何をやってもダメな日というのがたまにある。
俺の場合、朝から雨が降っていると、その時点で大抵「ダメな日」になってしまう。雨は嫌いだ。雨なんか大っ嫌いだ。雨降りだとバイクには乗れないし、車いじりもできない。チャリンコにも乗れない。波乗りするにも気が進まないし、外に出る気もしない。どれもやってできないことはないが、やる気がしない。そういう日に限ってダメなことが重なるもので、とにかく何をやってもダメな日になってしまう。今日がまさにそんな日だった。考えてみれば、梵天家が閉まっていたあたりから既にケチはつき始めていたのだろう。
辻吉家から戻り、ほんの少し昼寝をした後、特に意味もなくTDM850で出かけることにした。買ったばかりなので乗りたくて仕方がないのである。たった一週間放置しただけなのに、エンジンの吹けがやけに悪く、咳き込んだようにギクシャクした回り方をしている。どうせ暖まれば元通りになるだろうと決め付けてそのまま走る。何となく江ノ島方面に向かってはみたが、R134はかなり渋滞が激しい。乗り慣れていない上にエンジンもギクシャクしているせいですり抜けがままならず、原チャリにつっつかれてしまう。大型の威厳などかけらも無い。
江ノ島東浜あたりで海を見てみると、激しいオンショアのせいで波が高く、かなりの人数が入っている。50人は下らないだろう。さらに腰越漁港を抜けて鎌倉高校前あたりまで行くと、さらに波はデカく且つ荒れている。にもかかわらず、かなりのサーファーが入っている。こんな駐車場も無いような場所に、一体何処からこんなにサーファーが湧いて出てきたのか。
R134は、この先もひたすら渋滞である。視力1.5の俺が言うのだから間違いない。このまま走っていてもつまらないのは明白なので、鎌倉高校前で裏道に入り、家に帰ることにした。腰越駅あたりまで来たところで雨が降ってきた。ヤバイ、さっさと帰らないとまずい。
雨が激しくなる前に家に着いた。まだ3時半だ。晴れていれば余裕で箱根辺りまで行けるのに、こんな天気では行く気にならない。仕方がないので、スカパーで大洋対中日戦を観戦すべくテレビをオンにすると、まだ試合開始早々だと言うのに早速0対4で負けている。まだ3回なのに加藤が投げているところもおかしい。まるで勝てそうも無い雰囲気がプンプン漂ってくる。
その後も暫く不人気チーム対決を見ていたのだが、中日ワンサイドな実況も相まって面白くない。ふと外を見ると、雨はもう止んでいた。折角なのでLead90に乗って図書館に行くことにして、慌てて以前借りたCDをCD-Rにコピーする。3枚あるとさすがに時間がかかる。24倍速とかでコピーすればすぐに終わるのだが、あんまり速度を上げすぎると品質が落ちてしまい、車のCDチェンジャーで聞けなくなるので、俺は最速でも4倍速までに留めている。そして焼き上がったのはもう4時半近く。図書館は5時までである。さっさと行かねば間に合わない。急いで外に出ようとすると、またしても雨が降っていた。クソッ、このいまいましい天気め、何で俺が出かけようとするたびに雨になりやがるんだ。あんなに焦ってCDを入れ替えたのは何だったんだ。雨を見た瞬間に行く気はゼロになってしまった。図書館はアッサリ中止である。何もやる気がしなくなり、再び大洋対中日戦をボケーッと眺めていると、平凡なレフトフライを鈴木尚が落球して失点しやがった。もはや救いようが無い。
さらにその後も意図が見えない田中一徳の代打策(見逃し三振)等、地団太を踏みたくなるような試合展開が続き、もはや観戦する気力を失った俺は笑点にチャンネルを変えた。元々面白くない木久蔵の駄洒落は、この日はさらにつまらなくなっており、観客に突っ込まれることさえ無くなってしまった。その他にも全体的にブラックなネタが多く、あまり笑えない笑点だった。クソッ、笑点にまで俺を馬鹿にする気か。世も末だ。
仕方なく大洋対中日にチャンネルを戻すと、相変わらず負けている。もはや試合は決まったようなものなので、試合そっちのけで晩飯のボンカレー用に米を炊いたりしている間に、福留にとどめのスリーランを打たれてしまった。これでもう決まりだろう。疑いの余地は無い。折角だから恒例の「決して追いつけない程度の無駄な反撃」でも見ようかと思ったが、時間の無駄なのでやめた。
この時点で今日一日を振り返ってみると、自分の身になることを何一つしていないことに気付く。これでは折角の日曜日が台無しではないか。こんなに憤慨したままで一日を終えてなるものか。まだ時間は6時半。まだ何かできる。しかし今更遠出は難しいし、米も炊いてしまった。この時間では、もはや波乗りは手遅れだ。そこで最後の手段、鵠沼の八部公園プールに行くことにした。
早速準備を整えて車のところに向かう。雨は上がっているのでチャリンコで向かう。図書館に行こうとした時は降ってたくせに、どうして今更上がりやがるんだこのクソ雨め。ブレーキの調子が悪いJR130で行く気にはならないので、Irmscherで行くことにした。しかし、たまにはエンジンをかけてやらないとJR130が拗ねてしまう。ドアを開けてキーを挿し、軽く捻ると、メーターランプがうっすらと点灯する。明らかに暗い。どう見てもバッテリーがダメだ。この程度の照度では、エンジンがかかることは期待できない。キーを捻っても、例によってカカカカカカカッとキツツキ音を奏でるのが限界であった。畜生、たった2週間前に充電したばっかりだっていうのに。仕方が無いので、バッテリーを充電すべく取り外す。巨大バッテリーさえ歯が立たないのだから、JR130恐るべしである。
040516_terminal.jpgしかも配線まで壊れやがった
そして巨大バッテリーをIrmscherに積もうとすると、運転席あたりの地面がこんもりと盛り上がっていることに気付いた。こともあろうに、俺のIrmscherの運転席のそばに巨大な犬のウンコが転がっていたのである。度重なる不条理攻撃に、俺の我慢も限界に達した。何なんだ、この踏んだり蹴ったりの一日は。転がっているウンコを手で掴んで向かいのヤンキー車に叩きつけたくなるくらい腹が立っていたのだが、悪いのはおそらくヤンキーではない。こんなことをするのは、いかにも善良な市民を装った犬連れの馬鹿だろう。他人の土地を汚すことは何とも思わない馬鹿に違いない。よりによってJR130とIrmscherの間にわざわざ犬を連れてきてウンコさせるとは、全くもって許し難い。お前は全世界のいすゞマニア、ジウジアーロマニア、イルムシャーマニア、そしてマイナー車マニアを敵に回したのだと言うことを忘れるなよコノヤロー。今度会ったらこのウンコを叩きつけてやるぞ馬鹿野郎。大体なあ、茅ヶ崎ってのは犬や猫が多すぎるんだよ。何か新しい店が出来たと思ったらいつも動物病院じゃねえか。こんなに動物病院ばっかり作ってどうすんだよ。動物病院の前にもっとまともな肛門科でも用意しやがれ馬鹿野郎。あり得ない妄想やら何やらを繰り返しているうちに、怒りレベルが徐々に低下してきたので、ウンコはそのまま放置して出かけることにした。
カーステレオのラジオをニッポン放送に合わせると、ヤクルト対巨人戦を中継していた。解説は俺が嫌いなデブ大久保であった。それはまだいいとして、まだ2回だっていうのに11対0で巨人がリードなんて言っている。何というふざけた試合だ。おい巨人、お前らは一体どこまでアンチ巨人の怒りを買えば気が済むんだ。こんな番組を聞いていても腹が立つだけなので、さっさとCDに変えてしまった。しかし、どういうわけか俺の自慢の3Dシャトルの調子が思わしくない。CD-Rならともかく、ホンモノのCDだっていうのに音が飛びまくっている。雨で渋滞している最中、飛びまくる音楽は不快極まりない。こうなると怒りのシャットダウンしかないのだが、そうすると今度は壊れているミッションの異音が実に目立つようになり、それはそれでまた腹立たしい。仕方なくラジオをAFNに合わせ、何を言っているのか判らない会話を聞いているうちにようやく落ち着き、ほどなくしてプールに到着する。
プールに来るのは3ヶ月ぶりくらいだろうか。最近は波乗りばっかりだったので、水泳は少々ご無沙汰であった。そのためか、持参物を誤ってしまった。洗濯した時に紐が外れてしまって、そのままほっぽらかしになっていた海パンを持ってきてしまった。飛び込み可能なプールならともかく、こんな市営プールでは脱げることは考えにくいのだが、正直言って気分はよろしくない。しかしわざわざ取りに帰るほどのものではないので、そのまま泳ぐ。ここ半年の禁煙の成果なのだろうか、泳ぎつづけてもあまり内臓は苦しくならない。それは嬉しいのだが、人泳ぎした後の一服が無いのは実に味気ない。合計1200メートルくらい泳いだだろうか。時間切れになってしまったのでプールから上がる。そしてロッカーから戻ってきたはずの100円玉を置き忘れたことに気付いたのは、Irmscherのレカロシートに座ってからの話であった。とことんダメな一日だ。
100円あったらあれもできた、これもできたなどと考えつつ、晩飯のボンカレーのおかず用に惣菜を買うべく、辻堂団地のOK(スーパー)に向かっていると、路線バスに行く手を遮られてしまった。しかもこの路線バス、とんでもなくゆっくり走っている。俺のIrmscherの速度計は15km/h辺りを示している。前にチャリンコのガキでもいるのかと思ったが、そんなことは無さそうだ。何のためらいも無く追い抜く。そしてOKに入ろうとした時、スーパー袋を持っていないことを思い出した。OKでは、袋はタダではない。6円も取るのだ。たかが袋に6円なんか払ってられない。プール道具が入った袋から海パンやタオルを取り出し、空になった袋を持っていく。そしてその袋に鶏のから揚げだのカップラーメンだのスライスチーズだの珈琲だのといった食材を入れる。食い物が塩素臭くならないうちにさっさと帰らねばならない。
家に帰ると、既に米は炊けており、あとはボンカレーを温めるだけである。その間に野球の結果を見てみると、大洋は「逆転しない程度の無駄な反撃」すら出来ずにそのまま完敗したようだ。やっぱり見なくて良かった…今日唯一の「良かったこと」がこれかよ。こりゃ参った。おい、「ダメな日」さんよ、とにかくさっさと終わってくれ。

「踏んだり蹴ったりな日曜日」への2件のフィードバック

  1. やっぱりsotaサンのモンクネタはこうでないとねぇ。
    世の中「ダメな日」という「一日」に対して怒りの矛先を向けられるのは、貴方くらいのものでしょう。

  2. いいかげんみっともないので、そろそろモンクばっかりダラダラ書くのは控えようか、なんてことをほんのちょっとだけ思ったりしていたんですけど、やっぱりたまにはガス抜きが必要みたいです。

コメントは受け付けていません。