3Dシャトル 発射

例の3Dシャトルを装着する日がやってきた。暑くもなく寒くもなく、天候は申し分ない。例の病気のせいでMT車に乗るのは少々ツライんだが、そんなことより早く動かしてみたい気持ちが先に立つ。
出品者から送られてきたTDA-7558J(カセットヘッドユニット) + 3DA-5986(3Dシャトルチェンジャー)、それと説明書・ネジ・リモコンといった、必要そうなものをまとめて洗濯カゴに放り込む。著しく使い道を誤っているような気がするが、これが案外便利なのだ。
案外ちょうどいいのだ
Irmscherを家の前に持ってきて、コンソールに鎮座しているVZ707を外す。どうせそのうち外すだろうと思って適当取り付けてあったおかげで、簡単に外れた。
それはいいとして、これまでに何度もカーステレオをつけたり外したりしているうちに、ケーブルにつけておいたマーキングが無くなってしまっていたので、この機会に付け直すことにした。

マスキングテープなんかを使っているところが少々情けない。燃えても知らんぞ。せめて紙じゃなくてビニールにすればよかった。
さて、あとは接続するだけなのだが、この時点では正常に動くかどうかさえ判らないので、適当に仮付けして動作確認をする。今までは外部アンプを接続していたのだが、今回は内蔵アンプを使うことにした。雨漏りすることが判りきっている車のシート下なんかにアンプを置く気にはならん。
ただ繋いだだけ
キーをオンにして、TDA-7558Jの電源を入れる。緊張の一瞬だ。ディスプレイに光が現れ、見慣れた初期化画面になった(何故見慣れているかというと、しょっちゅうバッテリーを交換しているから)。A.S.Uという機能で勝手にラジオ局のプリセットなんかを始めるのだが、そんなのはどうだっていい。チェンジャーだ、チェンジャー。
SOURCEボタンを押してチューナーから3Dシャトルモードに変えると、ディスプレイには「3D」と出てくる。少なくとも3Dシャトルそのものは認識しているらしい。車内を探って、前からドアポケットに入れっぱなしだったCharのベスト盤、Eグルのかっぱぎで拾ったいすゞ特別編集・BIGHORN用イメージCDなんかをマガジンに突っ込んで、そのマガジンを3Dシャトルに挿入する。
しばし待つこと数十秒。TDA-7558Jのディスプレイ表示は、相変わらず「NO MAGAZINE」のまま。何も起こらない。嗚呼、やっぱりダメだったか。またやっちまったか。所詮オークションだったか。
若干の落胆気分とともに、何となくディスク選択ボタンの”1″を押してみる。すると、3Dシャトルがガチャガチャッ、と動き出し、あの懐かしいディスクチェンジ動作を始めたではないか。そりゃそうだ、マガジンだけ挿したって、ディスクのローディングをしたことにはならないのだ。そうか、コイツは勝手にローディングしたりはしないのか。ちょっと考えりゃ判りそうなことで落胆するとは情けない。
途中で止まったりしないことを祈りつつ、ローディングの様子を眺める。10秒ほどで終わった。そして次が最大の難関、CDの読み取りだ。ローディングはするくせに、まるでCDを読み取れないCDチェンジャーを、これまでに何台落札したことか(そして、何台そのまま箱に詰めて転売したことか)。ドキドキしながらディスプレイのカウンタを見つめる。ここで”E”なんかが出たら万事休すなのだが、”0:00″が表示される。よっしゃ、きたきたきたっ! そしてスピーカーからは、Charの”Smoky”が流れてきたではないか。ウヒョー!!
暫くの間、意味も無くディスクを変えて、マガジンが出入りする動作を見たりして遊ぶ。数年ぶりに見るこの動きは何ともユーモラスだ。マガジンの動きに合わせて「ウィーン、ガチャ、ガチャ」とか言ってしまう。完全に童心に返っている俺。超合金で遊んでいるガキンチョと変わらない。この姿はあまり他人に見せられたものではない。
こんな感じで動くのだ(QuickTime Movie : 260K)
若干の勘違いはあったものの、何の問題も無く動いてしまった。しかも、手持ちの2台のTDA-7558Jでは調子が悪い”F”ボタン右隅の赤色LEDも、きちんと点灯しているではないか。気持ち悪いくらい問題が無い。今回の落札品は「当たり」だった。傷や汚れも少ないし、説明書やリモコンも全部揃ってるし。
さて、これで満足してしまっては面白くない。ピアッツァのセンターコンソールは3段だ。今のところ2DIN分しか使っていない。このままだと1段分開いてしまう。せっかくだから、もう1つ入れてみようじゃないか。
そこで登場するのが、カセット+DSPのTDA-5648。カセットもDSPも、この際どうでもいい。単純に3段重ねにしてみたいだけなのだ。そんなしょうもない目的のために、コイツを接続してみることにした。
動け、動くんだ、いいから動け!
ところが、これがまた一筋縄ではいかない。こんなアホな構成はALPINEだって考えちゃいないだろうから、説明書を見ても接続方法が載ってない。勝手に想像して繋いでみるしかない。
そこに立ちふさがるのがAi-Netの壁。コイツが実に手強い。ALPINEは、コレのちょっと前のモデルあたりからAi-Netなんていう接続体系を採るようになったのだが、これがさっぱり理解できない。理解できない原因は、Ai-Netケーブル以外のPINケーブルの使い道なのだ。これは繋ぐ必要があるのか無いのか、それが判らない。ヘッドユニットや3Dシャトル本体にもセレクタースイッチがあって、接続する機種によって変えるみたいなのだが、これもやっぱり判らない。クソッ、もっと原始的なやつだったらどうにでもなるのに、無駄にカッコつけてこんな変な仕様にしやがって。
色々と勝手に想像してつなぎ変えてみたけど、どうしてもまともに鳴らない。DSPは使えるけど3Dシャトルが使えなかったり、またはその逆だったり。あちらを立てればこちらが立たない。あれこれと付け替えている際、AI-Netの端子が抜けづらいのが実に腹立たしい。だんだんイライラしてきた。そもそもAi-Netって何なんだよ。何の略なんだよ。あーもう、やめたやめた。
1時間ほど格闘して、諦めた。まさしく無駄な努力だった。
結局何の変哲も無い構成になっちまった
あーあ、せっかく三段積みが出来るかと思ったのに。仕方ない、最上段はiPodでも載せるために空けてある、と思うことにしよう。

「3Dシャトル 発射」への2件のフィードバック

  1. ダーツA.T@節約!

    いやいや楽しい。3D初めて見た当時、これには参った。
    「スゲぇ!」まさーに合体!的で・・
    そして締めのコトバGOODだねぇ。
    人間その場で結果を求めてはいけないんですかね。
    思わず頷いちまうワタス。
    苦労の末のゲンジツ。そして、
    >仕方ない、最上段はiPodでも載せるために空けてある
    いいじゃない!まさーに賛成@最先端と当時先端3D!の同居。
    しばらく最上段はタバコなり、通行券なりを置く場所に最適かと。。
    3D!今〜度見せてくりゃ〜♪

  2. イイっすよー3Dは。なんだかすぐに壊れそうな気がしないでもありませんけれども。iPodは少なくとも次のボーナスまでは買えるわけが無いので、せいぜいCD置き場にしかならなそうです。
    >3D!今〜度見せてくりゃ〜♪
    問題は、Irmscherで横オフに行く機会があるかどうか、ということですか。たまには行こうかと思いつつ、あまりのボロさ&汚さに躊躇してます。

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