ブレーキは故障していなかったようだ

ここ2ヶ月ほど、週末といえば波乗りかバイクばっかりで、前回の横オフにIrmscherで参加する原因になったJR130のブレーキは、相変わらずほっぽらかしになっていた。このままでは次の横オフの日が来てしまう。週末は時間を取れそうにないので、平日の出社前に矢部自動車まで持って行くことにした。
しかし、１ヶ月ほど前に折角充電した巨大バッテリーは再び上がっており、またしても充電する羽目になった。錆防止機器の「ラストバスター」は外していたにもかかわらず上がっていたので、やっぱりオーディオが一番怪しい。
会社から帰宅した後、２日ほどかけて充電したバッテリーを取り付けると、いとも簡単にエンジンはかかった。残念なことにデジパネは壊れたままだが、どうせそのうち直るに違いない。それより問題はブレーキだ、ブレーキ。
ブレーキペダルを踏んでみると、踏み心地自体は相変わらずスポンジーな感触で、あまりよろしくない。ただ、これは最近始まった話ではなく、以前からずっとそうなのだ（※）。
少々ビビりながらATをDに入れ、じわじわと前に進む。ブレーキペダルをガツンと思い切り踏んでみても、車はじわーっと進みながらしか止まらない。これではチャリンコのブレーキ以下だ。もうちょっとまともに利いてくれないと困る。
しかし、明日の朝はこれで矢部自動車まで行かなくてはならない。いきなりこんなブレーキで湘南台まで行くのは怖い。夜のうちにちょっと運転して慣れておこう。とりあえず近くのスーパーまで行くことにした。
相変わらずブレーキはあんまり利かない。止まることは止まるが、予想しているよりも随分先で止まる。全く利かないわけじゃないところが不思議だ。もう夜の10時を過ぎており、他車がいないのをいいことに、信号でも何でも無い普通の道路上でブレーキペダルを踏みまくる。そうこうしているうちにスーパーに着いてしまい、珈琲の粉とか冷凍唐揚げ、カップラーメンなんかを買い込む。
まだまだとても慣れたとは言い難い。もうちょっと運転してみることにして、R134に向かった。ただ運転したかっただけと言っても間違いではない。それなりに流れが速いので、少しだけ緊張していたのだが、ブレーキは案外利いている。というか、俺のJR130にしては普通に効いている。信号での停止時も、ごく普通に利いている。何だこれ、いつの間にか直ってないか?
もしかして、暫くほっぽらかしてたから、ローターの表面に錆が浮いて、利きが悪くなってただけじゃないだろうな? 直ったんじゃなくて、元々何も壊れてなかったんじゃないのか??
まあ理由はどうでもいい。とりあえずブレーキは利いている。出発前は、どんなにガツンと踏んでも車体がつんのめるようなことは一切無かったのだが、今や盛大につんのめってくれるようになっている。リヤシートに置いてあった工具箱が落っこちるくらいに。
ブレーキの不安が無くなると、俄然運転したくなってしまう。そのまま鎌倉方面に行ってしまい、何の用事もないのに40kmほど走ってしまった。目的も何も無いこういうドライブが、実は一番楽しいのかもしれない。
これだったら、修理なんかする必要は無いだろう。平成の車と比べたら多少利きは悪いけど、これまでずっとそれで乗ってたんだし。そう考えながら家に着いてみると、出発早々にスーパーで買った冷凍唐揚げは、冷凍でも何でもなくなってしまっていた。
※JR130のナンバーを取得して半年後、ISUZU MLの全国オフに向かう途中、国道１号で箱根を越え、三島方面に下っている最中に突然ブレーキが効かなくなり、それこそ死ぬ思いで沼津のいすゞに辿り着いて修理を依頼し、電車で帰宅した。その時にキャリパーも含めてオーバーホールした。しかし、その後どういうわけかブレーキオイルが減りまくる珍現象が発生した。仕方なくブレーキオイルを注ぎ足しつつ、原因を探りながら乗っていたのだが、後にその原因は左リヤキャリパーとホースを繋ぐボルトの締めが甘いことであることが判明した（そこからブレーキオイルがじんわりと漏れていた）。とりあえずボルトを締めてからは何も起こってはいないが、エアが混入していること等は十分に考えられ、それとスポンジーなブレーキペダル感触とは無関係ではあるまい。