米国の部品屋から足回りの互換部品を買う

タイトルそのまんまの話。

ピアッツァの純正部品は、もはや「出るだけまし」状態で、出ないものもそれなりにあるし、出ても値段が高い。

そこで俄然脚光を浴びるのが、海外(主に米国)で売られている互換部品である。DIYの国たる米国では、特に消耗品は互換部品が多く販売されており、値段も安い。

日本で普通に手に入る消耗品と言えばオイルフィルターやエアクリーナーが関の山だが、米国はレベルが違う。すり減ったり経年劣化するものであれば何でも手に入る勢いで互換品がある。

BMWやVespaのバイクに乗っている関係で、個人的には部品の海外購入アレルギーが全く無い(これら輸入車は国内ディーラーを通して純正部品を買うとやたらと値段が高いので、海外通販が定番化している)ため、ピアッツァの足回り部品購入にあたって、当然のように海外サイトを探してみた。

結果的に amazon.comRockAuto から前後ショックアブソーバ、ボールジョイント(アッパー/ロア)、スタビライザーエンドブッシュを買った。最初は全てamazon.comで発注した(RockAutoの方が安価だったが、フロントショックの在庫がなかったため)のだが、ロアのボールジョイントだけ「在庫がないから勝手だけどキャンセルするよ」と連絡があり、仕方なく慌ててRockAutoで買った。年末年始休みに交換したかったので少しだけ急ぎたかったのだ。

以下、購入に至るまでの記録的なもの。

価格差がすごい

例えばピアッツァのボールジョイントに関して言えばこんな感じ。

モノタロウにおけるボールジョイント(ロア)価格(純正品)

RockAutoの価格(互換品)

互換品がピンキリで多数ある(アッパーとロアを区別していないので余計に多く見える)。107円はいくらなんでも安すぎて買う気にならないが、一番高いものでも1160円。価格差が10倍以上ある。純正品ではなく互換品とはいえ、価格が違いすぎてお話にならない。ボールジョイントは消耗品であり、感覚的には米国価格の方が妥当な価格に近い。純正品はちょっと高すぎる。

ショックアブソーバーも似たようなものだ。

やはり価格差10倍。本来、グレードが違えばショックも別物だが、もはや純正部品は限られたものしか出ないのでどこかで割り切るしかない。互換品もフロントはACDelcoしか無い。選択肢が極めて少ないが、あるだけマシ。

元々輸入するつもりで探していたが、この価格差を見てしまうと、とても純正品を買う気になれなくなってしまう。

どこから買うか

純正部品は基本的にどこで買っても値段は同じ。割引があっても数%。それに対し、米国の部品屋は店によって値段が結構違う。1.5倍〜2倍ぐらい違うこともある。そのため、安くて信頼できそうな店を探すのはそれなりに重要だ。今回は結果的にamazon.comとRockAutoを使った。このあたりはおそらく定番だと思われる。

なお、どちらの店も米国内のあちこちに倉庫があるようで、送料を節約しようとして色々同時に注文しても、別々のところから送られてきて個別に頼む場合と変わらなかったりするが、これはもう運と言うしかない。(RockAutoについては、カートに入れる際に発送元が判るという話をどこかで見た気がするが、残念ながら再度見つけることができなかった)

eBayだとか、もっと小規模な店だとかで買えば送料圧縮効果が出るかもしれないが、そのかわりモノの値段が高いこともあるし、怪しい店も増える(と言われている)。何を取るかは買う側次第。

部品を探す

米国の部品屋サイトは、車種や年式を設定してカテゴリを選ぶと勝手に互換性がある選択肢を出してくれるところが多い。上のキャプチャもそのようにして表示した結果だ。部品番号がわからないと注文できないモノタロウよりよほど親切と言える。

これはクルマの部品に限らずバイクの部品も同様で、かなり小規模な店でもこの手の仕組みを持っている店が多い。DIYメンテナンスの需要が日本とそれ以外ではまるで違うのだろう。

こうして検索した部品には、純正品番も併記してある場合がある。せっかく書いてくれているので、純正品番と比べてみると安心できる。純正品番は、本来はパーツカタログなり某ソフトなりを使えばわかるが、ネットで見つかるパーツカタログでも調べられる。逆に言えば、日本で純正部品を買いたければ予め部品番号を調べておくか、いすゞなり部品商なりに出向いて頼むしかない。

どの互換部品を選ぶか

互換品がいくつかある場合、そのどれかを選ばなければならない。これが意外と困る。
値段が極端に安い/高いものは避けたとして、似て非なるものが複数あると困る。

ここから先は個人のセンスと言うしかないが、困った場合はメーカーのサイトや評判を見て判断するぐらいしかない。どうしても判断がつかない場合は大手のACDelcoとかにしておけば無難な可能性が高い。どうせOEMで同じモノだったりするけど。

発注

悩みに悩んで購入先と部品を決めたら、それをカートに入れる。
いくつか買う場合は全部入れる。個数も間違えずに入力する。
たまに「n個セット」のものがあるので要注意だ。
どういうわけかボールジョイントはアッパー側だけ2個セットだった。ロアは1個なのに。ここは英語力が少しだけ必要だ。

店によってはここである程度送料もわかる。トータルの価格、納期やら何やらを勘案して、最終的に買う店を決めて、遂に発注となる。

ここから先は世界共通で、まずアカウントを作り、発送先を入力し、支払方法を選択・入力して注文、となる。国内通販と異なるのは、発送方法を選べる場合があることぐらい。ここでちょっとした英語の壁が現れるが、大した英語ではないので特に困ることはないだろう。ここで恐れるレベルの人は、おとなしく代行業者を使うか、誰かに頼んだほうが無難だ。

買ったもの

今回買ったもののモノと値段は以下の通り。

フロントショックアブソーバ:ACDelco 520-153 $27.74/本 (2本)
リヤショックアブソーバ:KYB Excel-G 343039 $15.90/本 (2本)
スタビライザーエンドブッシュ:ACDelco 45G0013 $9.55
ボールジョイント(アッパー):メーカー不詳 K5292 $23.99 (2個セット)
ボールジョイント(ロア):MEVOTECH MK9457 $10.92 (2個)

これに送料などが追加されて、クレジットカード会社の総請求額は¥20,415である。

しつこいようだが、純正部品のボールジョイント(ロア)が税込みで¥17,930だ。しかもこれは1個(片側)分にすぎない。それにちょっと追加しただけで、前後ショックにブッシュ、アッパーのボールジョイントがついてくるのだ。海外購入をしない理由が見つからない。そして、どれも消耗品なんだから米国価格のほうが妥当だ。純正価格は消耗品としては高すぎる。

別にこの値段には文句はない。製廃扱いにせず、売ってくれているだけありがたい。ただ自分は互換品を海外から買うというだけの話である。

発送から到着まで

海外通販は発注から到着まで時間がかかる。単純に輸送時間がかかることに加えて、発送するまでに時間がかかることも多い。ある程度は気長に待てる場合しか使えない手段とも言える。急ぐなら普通に純正品を買うべきだろう。せっかくあるのだから。

今回amazon.comで注文したのは2019/11/22だったが、その時点でそれぞれの部品の到着予定時期はバラバラで、早いものは1月、遅いものは2月〜3月と表示されていた。これは最初から判っている話で全く文句はないのだが、どうしてそんなに時間がかかるのか単純に不思議だ。

注文後はサイトで状況をトラッキングできる。数日おきに確認していたのだが、いつまで経っても発送準備中のまま。徐々に確認の頻度が落ちてきた頃、突然発送連絡が来た。しかもフロントショックだけ。

その後すぐに別の部品の発注連絡も来た。やはりバラバラ。辛うじてボールジョイント(アッパー)とスタビエンドブッシュは同梱されていたが、リヤショックは別便だった。全て同梱することで送料圧縮を狙ったのだが無意味だった。日本のamazon.co.jpやモノタロウだと発送側の都合で発送を分けた場合の送料は不変だが、海外から買う場合はそんな融通は利かない。

【amazon.com】
発注:11/22
その時点での到着予定時期:1/16〜3/3(幅が広すぎ!)
発送連絡1(リヤショック):12/14(12/27到着予定)==> 12/19到着
発送連絡2(ボールジョイント(アッパー)、ブッシュ):12/15(12/27到着予定)==> 12/23到着
発送連絡3(フロントショック):12/15(12/25到着予定)==> 12/23到着
注文キャンセル連絡(ボールジョイント(ロア)):12/21

【RockAuto】
ボールジョイント(ロア)発注:12/22
発送連絡:12/23(1/7到着予定)==> 1/5 到着

概して到着予定時期は前倒しになる。
RockAutoの方が注文から発送までは早かったが、たまたまかもしれない。

装着感

せっかく年末年始休み前に届いたので早速取り付ける。ショックアブソーバーは自分で取り付けた。以前もやったことがあるので、取付作業も結果もほぼ想定内、満足だ。

スタビエンドブッシュは交換しそこねた。ショックアブソーバー交換のついでに横着して片側だけ車体から外して交換しようとしたのが敗因だったと思われる。その後やり直す時間がなく、ボールジョイントと同じく車検時に依頼した

ボールジョイントは、自分でやってみるつもりも少しはあったのだが、そもそもロア側が届いたのが1/5で、年末年始にできないことが確定していた。そのため車検時に依頼した

いずれも取り付けに関しては特に問題は無かったようだ。そして結果も十分満足いくものだ。まだ交換してから100kmちょっとしか走っていないので評価しづらいが、現時点では全く問題は感じられない。

しつこいようだが、これらは全て消耗品だ。新品に変えて悪くなるはずがないし、それが純正品か互換品かで極端な差が出ることは考えにくい。耐久性やら何やらはまた別の話だが。

総評

何を重視するかは人それぞれになるが、こと消耗品に関しては、個人的には値段優先、品質は二の次で考えている。交換が極端に難しいものは品質も無視できないが、そこまでではないものに関しては値段の優先度を高めるべきだと考えている。

品質は二の次と言っても、訴訟社会の米国で売られている互換品の品質が猛烈に悪いとは考えにくい。それにこれらの部品は、技術的にはいわゆる「枯れた」ものばかりで、逆に粗悪なものを作るほうが難しいのではないだろうか。だからこそ値段重視で問題ないと考えている。

いすゞ純正部品を積極的に購入し、いすゞに作り続けてもらうように促すことは素晴らしいことだと思う。価格差が2倍ぐらいならやってもいい。しかし10倍ともなると今の自分には無理だ。そういった強い志を持った方に積極的にやっていただきたい。

海外からの購入ということ自体は全く問題にならない。確かに何かあった時はめんどくさいかもしれないが、その際の交渉は今となってはメールなりWebベースなりでのやりとりが当たり前で、国際電話が登場する可能性はほぼゼロだろう。そのレベルなら躊躇する必要はない。

1990年代からバイクの部品、コンピュータ関係等、あわせて何十回もインターネットを通じて海外業者から購入しているが、幸運なことに、今のところ不良品にあたったことはない。逆に、日本国内の通販で不良品にあたったことは何度もある。買ったものが正常かどうかは、結局のところ運でしかない。いつかそのうち輸入品の不良品に遭遇することもあるだろう。これはもう割り切るしかない。

当たり前だが、互換品が手に入るのは現地販売していた車種・グレードだけ。ピアッツァで言えば、G200W(DOHC)車は海外輸出されていないので、エンジン関連部品はG200Z(SOHC)と元々互換性があるものに限られる。例えばインジェクタは同じ品番なので使えると思われるが、プラグコードやディストリビューターは別物なので使えない。

それはどうしようもないので、手に入るものを使って楽しもうではないか。日本では手に入らないものをネットで試行錯誤しながら買うことも、それはそれで楽しいことだ。

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