ペニーレイン＠茅ヶ崎

無性に鮭チャーハンが食いたくなって、うちの近くの居酒屋「むらさき」に行ったら閉まってた。水曜日は定休日だったらしい。仕方がないので、前からちょっと気になっていた「ペニーレイン」に行ってみた。
「ペニーレイン」は、鉄砲通り沿いの、浜須賀入口バス停の近くにある。バス通りに面している割には全然目立たない。
店構えはどう見ても喫茶店だし、名前にしてもちっともラーメン屋っぽくない。しかもこの店、いわゆるラーメン系サイトを見てみても殆ど情報がない。最近出来たばっかりだっていうわけでもないのに、何故か載っていない。なので、事前知識は皆無。
チャリンコで店の前まで行ってみても、なんだか営業しているのかしていないのかはっきりしない。ドアを開けて聞いてみたら、営業していた。客は他に誰も居ない。
店内は10人分程度のカウンターと、小さな調理場だけ。全然ラーメン屋っぽくない。ついでに言うと、店に入っても全然スープの臭いがしない。
店の主人は、感じがいいような悪いような独特の雰囲気のオジサン。少なくともラーメン屋よりは喫茶店の方が似合っている、と思う。ちなみに実際に話をしてみると、感じが良い方だった。
メニューは醤油・味噌・塩の各ラーメン（全て600円）と、コーンとか海草といったトッピング系のラーメン。単なる「ラーメン」が無いのでちょっと悩んだ挙句、味噌ラーメンと餃子（350円）を頼む。店内の張り紙によると、好みに応じてタダで背脂を入れてもらえるらしいけど、今回が初めてなので背脂はナシ。
味噌を選んだのは、寒かったから。深い意味は無い。
そしてオジサンは調理を始める。その姿に何か違和感があると思ったら、この店にはどこのラーメン屋にもある寸胴が無い。麺は中華鍋で茹でている。スープはどこにあるんだろう？
ほどなくして出てきた味噌ラーメン。具はチャーシューが2枚、ゆで卵半分、細かく切った海苔、あとは細切りネギ少々。麺は普通の太さの縮れ麺で、スープはちょっと薄めかな。全体的には、あえて言うなら札幌ラーメンっぽい。麺が黄色っぽかったからそう思っただけかもしれないけど。
肝心の味はというと、普通に美味いけど、すごく美味くは無い。特筆すべき点も無い。600円っていう値段はちょっとどうかな？ とも思ったけど、チャーシューが美味かったからまあいいか。2枚あったし。
なんか懐かしい味だなあ、と思ったら、昔はどこにでもあった「どさん子ラーメン」みたいな味だったんだ、って後で気付いた。