K1100RS 丹沢湖&山中湖ツーリング

クラッチワイヤー交換は無事終えたものの、それはそれというか、特にどっかに行くこともなく年を越すんだろうなあ、となんとなく思っていたのだが、どういうわけか12/5にソロ活動の権利が舞い込んできた。

ピアッツァは相変わらず工場に行きっぱなしだし、Vespa LX125ieはリヤタイヤがツルツルなので、出かけるならK1100RS一択である。

特にそれを予見していたわけではないのだが、なんとなくAmazonのブラックフライデーセールで電熱ベストを購入していたので、そのシェイクダウンも兼ねてちょっとばかり出かけることにした。

もう既に寒いのであんまり遠く(ここで言う「遠く」とは南伊豆の石廊崎とかビーナスラインとか、往復400〜500kmクラスの話)まで行くほどの気持ちの盛り上がりはなく、早起きする気にもなれないので、普段とそれほど変わらない時間に起きてとりあえず西の方に向かうことにした。

電熱ベスト以外はちょっと前の箱根伊豆ツーリングの時とほとんど同じ装備である。なお、その際に何も考えずに積まなかった雨具類は勿論突っ込んだ。結局使わなかったが。

そんな感じでテキトーに家を出たのだが、何やら西方の雲行きが怪しい。箱根より手前は晴れているが、その向こう側は雲だらけで富士山など全く見えない。懲りずに真面目に天気予報を見ないで出発してしまったのだが、どうやら今日の静岡・山梨方面は冴えない天気のようだ。ということを柳島のGSで給油しているタイミングでようやく知ることになる。

富士山撮影のつもりで家を出たのに、富士山が全く見えないのでは本末転倒である。仕方がないのでその場で別の予定を考える。西伊豆スカイライン、宮ケ瀬&道志あたりが候補に浮かんだが、結果的には比較的近場の丹沢湖を選択した。メンドクサさとか、バイクに対する信頼度(僻地に行くのが憚られる)によるものである。

丹沢湖までの道は、西湘BPを国府津まで走り、曽我梅林の横を抜け、途中のスーパーで昼飯(軽食)を買い込み、R246に乗る、という毎度おなじみの道である。R246のバイパスを途中で谷峨駅方面に逸れ、さらに細い県道に逸れて河内川沿いを走ることまで含めて定番だ。

紅葉は基本的には終わっているのだが、たまに残り物に遭遇する。そのあたりで適当に写真を撮る。

細い抜け道から県道に戻り、丹沢湖に向けて北上する。長野あたりの谷間県道を思い出すような寂れっぷりが心地よい。途中でなんとなくダム公園に寄る。

再び県道に戻り、玄倉方面に向かう。元々あまり人気のないエリアだが、既にウェザーニュースの紅葉chでは「落葉」扱いになっており、輪をかけて不人気状態になっている。適当に停めて写真を撮っていても誰も来ない。これが丹沢湖エリアのいいところだ。

玄倉バス停裏の駐車エリアに停め、買っておいた軽食を食う。その後、湖岸の一方通行路をダラダラと走る。たまに現れる紅葉の前で何度か停まって撮影する。

走るべき場所はだいたい走ってしまった。ここから北のキャンプ場エリアに向かって走ってもあまり面白くないことはわかっている。しかし帰宅するにはまだ少し早い。西の方向に向かうことにして、丹沢湖を離れて南下する。R246に合流して西に走る。途中の駿河小山あたりでなんとなくR246を外れて県道に入る。少し走ったところで造成中の工業団地が現れた。そういえば以前ピアッツァでウロウロしたときもここを通った。その時は冴えない景色だったが、今回はススキがいい味を出している。

ここから先は御殿場方面、または明神峠・三国峠を超えて山中湖方面の二択だ。空を見ると、山中湖方面だけが晴れている。それだけの理由で山中湖方面に向かう。

ここを走るのはおそらくセローで最後にキャンプツーリングに行った時以来だから、5年か6年ぐらい経っている。その間に行われたオリンピックの自転車競技はここを通ったらしいが、バイクでもうんざりするような急傾斜路をチャリンコで走るのだから酔狂もいいところだ。このぐらいやらないとオリンピック級では差がつかないのだろうか。

そして峠の頂点に到達する。寒い。気温2度。電熱ベストのおかげで苦痛というほどではない。

ちょっと下った定番撮影スポットに到着。残念ながら富士山は見えない。

そこそこ人が多い峠付近を離れて湖岸を走る。

旭日丘の交差点を曲がり、籠坂峠を超えて須走へ。道の駅は素通りしてそのまま無料開放中の自動車専用道路を走り、いつものマックスバリュ御殿場萩原店へ。

晩飯の具材や土産物を買い、横着して東名高速道路を御殿場〜大井松田の1区間だけ使って18:00前に帰宅した。

クラッチ周りが懸念されていたK1100RSは、特に問題なく走りきった。左手の握力もそれほど問題にはならず。ワイヤー交換で軽くなったことと、身体が慣れてきたことの相乗効果だろう。とはいえ、これからまた暫くは乗れない日々が続きそうなので、またすぐに不慣れ状態に戻ってしまうだろう。