以前スターターリレーをS.I.P.に発注する際に、ついでに頼んだのがこの”SHORTY”というミラーである。
俺のVespa LX125ieのミラーはおそらく標準装備品なのだが、かなり支柱が長く、横方向にはみ出している。そのおかげで見やすいのは事実なんだが、昆虫の触角みたいでカッコ悪いし、xxxする際に邪魔だ。そんなわけで短いやつに変えたいと思っていた。
クロームでショートなM8ネジの丸いミラー、なんていうのは普通にバイク屋で売っているのだが、2本買うとそこそこの値段（4000〜5000円ぐらい）だし、大抵は逆ネジではない。アダプターをかませば装着できるのだが、できればそんなのは使いたくない。
そこで俄然脚光を浴びるのがこの”SHORTY”である。実質的にVespaショップであるS.I.Pの自社ブランドで、且つVespa用を謳っている製品だ。
前々から気になっていたものの送料が高いため検討対象外としていたこのミラーを、スターターリレーを注文するついでに購入した。届いた”SHORTY”は、写真の通りの「いい感じ」の長さだった。これならxxxが捗る。
早速装着すべく風防を外し、左ミラーを外す。そして装着しようとすると…何かがおかしい。うまくネジがはまらない。
左右逆かもしれないと考えて、もう片方を装着しようとしたが、全く同じ結果である。
おかしい。なんでVespa専用品なのに逆ネジじゃないんだ。
しかし、だ。よく見るとおかしい。一般的に逆ネジなミラーは、ボルト部に逆ネジであることを示す切り欠きのようなものが彫ってある。過去に使ったヤマハ純正ミラーもそうだったし、今ついているVespa純正ミラーもそうだ。しかし、この”SHORTY”には、それがない。要するに、どっちも右ネジ（順ネジ）なのだ。
なんだこりゃ、不良品（梱包間違い）か？ と思いつつ部屋に戻ってS.I.P.のサイトを見てみる。製品レビューを見てみると、どっかの誰かが「アダプターは必要？」なんて質問しているが誰も答えていない。同じ質問をS.I.P.にしてみようと思いつつ、念の為商品説明を見てみると、なんとそこには”right thread”（右ネジ）の文字列があるではないか。
なんてこった。S.I.P.がVespa用として売っているんだから当然順ネジ・逆ネジのセットだろう、と勝手に思い込んでいた自分のミスだ。
さてどうするか。渋々ながら逆ネジアダプターを買う、返品する、オークションに横流しする、等の選択肢があるが、国内ならともかく独S.I.P.から購入したものを返品するのはめんどくさい。横流しをするのもめんどくさい。せっかくモノが手元にあるのだから、渋々ながら（しつこい）使うのがマシな対応だろう。いずれにしても、今日は何もできることがないので、一旦外したミラーを戻し、風防を再装着するといった不毛な作業をして昼休みを終える。
本当に渋々ながらも逆ネジアダプターを発注し、しばらく放置していたが、ようやく重い腰を上げて装着にかかる。
やることは同じ…と言いたいところだが、逆ネジアダプターをきっちりねじ込むにはカウルを外さざるを得ない。そのままだと工具がネジにかからないのだ。とにかく無駄な作業ばかり増えてうんざりである。逆ネジでさえあれば全く不要なことばかりやらされている。
メンドクサイが、作業自体は慣れたものなのですぐに終わる。アダプターを介しているせいで、付け根が不格好になってしまった。唯一の救いは、ありがちなミラーマウントのホルダー類をつけやすくなったこと。そうでも思わないとやってられない。
とはいえ、全体のフォルムは格段に良好になった。以前は昆虫の触角の如くはみ出していたが、コレは丁度良い。
さて、これでxxxが捗るようになった。その代わりにミラーの見易さを犠牲にしているが、常時ミラーを見ながら走っているわけではないのだからこれでいいのだ。どうせすぐに慣れるだろう。