俺は名古屋方面との相性が極めて悪い。
今日の午後は、名古屋(から東海道線で数駅ほど下ったところにある会社)に出張だった。午後からこの会社に行く場合、名古屋駅できしめんを食うのがいつものパターンである。特別に美味いわけじゃないが、一応名物なので、きしめんを食うことにしている。
名古屋駅では、ほとんどのホームに立ち食いきしめん屋がある。きしめん屋が無いホームは、多分無い。そんなの要らないから牛丼屋とかカレー屋とかを出してほしいと思うのだが、名古屋人は意地でもきしめん屋しか用意してくれない。
きしめん屋しかないのは許すとしよう。しかし、東海道線下りホーム、つまり俺が利用するホームにあるきしめん屋だけが、どういうわけか非常に冷遇されているのである。これは実に許しがたい。
他のホームのきしめん屋は、普通にドアを開けて入る店舗なのに、東海道線下りホームにあるきしめん屋だけは、ドアも壁も何も無くて、屋台みたいな吹きっさらしの店なのだ。文章だと何とも表現しづらいが、コンビニとキオスクの違いみたいなもんだと思ってもらえばいい。
従って、この時期はクソ寒い中での食事を強いられるのである。ただでさえ名古屋の冬は寒いのだ。食事くらい部屋の中でさせろと言いたい。
どうして天下の東海道線のホームに限ってこんな作りなのか、実に理解に苦しむ。名古屋人の考えることは、どうにもこうにも判らない。
他のホームのきしめん屋で食えば済む話なのだが、乗り換え時間に余裕が無いので、わざわざ別のホームなんかに行っている余裕は無い。ついでに言えば、きしめん屋は何故か必ずホームの一番端にあるから、余計に時間がない。ここまでくると、もはや嫌がらせとしか思えない。
そんなわけで、結局は毎回毎回このきしめん屋で食ってしまうのである。たかがきしめんのくせに340円もしやがる。具なんか3cm x 5cmくらいの油揚げしか無いくせに。寒いんだから他のホームより安くしてほしいが、そうはしてくれない。
食券を渡すと、店のオッチャンは、風で食券が飛ばないように書道用の文鎮で食券を押さえていた。そこまでして食券制度を維持しなくてもいいと思うのだが。
きしめんはすぐに出てきた。ますます食券制度の存在意義を疑ってしまう。丼を受け取ったところで突風が吹いた。折角オッチャンが載せてくれた鰹節が、風にあおられて飛んでいってしまった。俺の鰹節を返せ。
ブツクサ言いながらきしめんを食う。鰹節が飛ばないように注意しながら、且つハイスピードで食わねばならない。あまりに寒いので、温かいだけで美味いような気がしてくるのだが、ハイスピードを強いられる都合上、味わっている余裕さえない。
食い終わる頃には、汁はぬるくなっていた。こんなに急いで食ったのに。
別にオッチャンが悪いわけでもなく、きしめんが不味いわけでもないのに、モンクしか出てこない。やっぱり、名古屋とは相性が悪いのだ。そういうことにしておこう。
今を去ること十数年前、大垣出張生活を送って
いた私も多分同じホームの同じ場所、
同じスタンドできしめんを啜っていたです。
遊園地のチケット売場見たいなほったて小屋には
たしか吹きっサラシのカウンターしかなく、
冬の寒いとき(夏の暑いときにわざわざホームの
端まで歩いていって暑いきしめんは食わない)
風に鰹節が飛ばされるのにムっとしながら
ぞぞぞっとやっていました。
なつかしいなぁ。味を知ってるだけに、なんとなく
また食べたくなりました。
お、ようやくちゃんと標的を狙撃しましたね 😛
しかし、あのきしめん屋、十数年前からあのまんまなんですね・・・
他のホームのきしめん屋はわりかし新しいような気がするんですが、何故かあのホームだけはボロいまま。私が初めて食ったのは確か1997年頃だったと思いますけど、味も全然変わらんですね。
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