83型ピアッツァの集中ドアロック化

JRピアッツァには84.5型から集中ドアロックが備わったが、それ以前の年式にはない。最高級グレードであるXESでさえ助手席ドアは手で閉めなければならない。

そんなもんだ、と認識していたので、明らかに不便であっても特に気にしていなかった(だってどうしようもないじゃん)のだが、横オフで「中華キーレスエントリーが2,000円ちょっとで買える」「装着も簡単」「但しケーブルを通すのは困難なのでプラプラする」という話を聞いた途端、我慢ならなくなってしまった。これが20,000円だったら「ふ〜ん」で終わってしまうのだが、2,000円なら話は別だ。キーレスエントリー自体はどうでもいいが、結果的に集中ドアロックになるので、完全にそっち目当てだ。

実際には相場変動等もあって2,580円だったのだが、若干躊躇したが結局買ってしまった。

とはいえ旅行だの他の修理だので忙しく、とりあえず12Vバッテリーに繋げて動くことだけ確認してほっぽらかしていたのだが、旅行から帰ってきた翌日はたまたま時間があったので思わず手を出してしまった。

鷹の絵の意味は不明

動くことは事前に確認した

まずは駐車場の配置的にやりやすい(ドアを大きく開けられる)右側から。こちらはこのクルマに唯一残った新車当時からの外板パネルで、過去のブチルゴム処理が極めて汚い。そのため、それを剥がすことにやたらと苦労する。

ヤケクソ感が漂う状態

ようやく施工箇所周辺のみ剥がし終わった(完全ではないがキリがないのでやめた)

これだけでかなりの時間を要した。空模様が怪しくなってきた。若干焦りながら取付作業を始める。アクチュエータをあてがってみて固定できそうな箇所(鉄板に穴を開けてネジ止めする)をおおまかに位置決めし、そこに養生テープで仮止めし、形状が合うようにロッドをペンチで曲げ、先端をドア側の開閉ロッドに金具で留める。

この状態で配線を繋ぎ、仮止めしているアクチュエーターが動かないように手で掴んだ上でリモコンを操作し、ドアロックを開閉できることを確認する。仮止めとはいえ、このクルマのロックがリモコン指示で動いていることに軽い感動を覚える。

あとはアクチュエーターを固定するだけだ。

位置決め(ポンチがないので細いドリルの先端で傷をつける)

ドリルで2箇所穴あけする(3.2mm)。気休めに穴にノックスドールを吹いておく

付属のネジで固定

左側もとっとと終えてしまいたいところだったが、この日は天気予報や雨雲レーダーが全くアテにならず、ず〜っと雨が降ったりやんだりしていた。何度も作業をやめたり再開したりしていてウンザリしてしまい、右側だけで作業を終わりにした。

数日後の日曜日、早起きして左側の作業を実施する。

こちらはつい先日ドアを替えたばかりで、ブチルゴムやビニールがやり直されている。古いブチルゴムを剥がす必要がないので、キーレスエントリーの作業だけ。それと、右側で既に経験があるので迷うことがない。そのため、あっという間に作業が終わる。

右とは比べ物にならないほどフツーなドア裏

やることは右と同じ(以下同文)

これにて装着完了。受信ユニットをどこに置くかしばし悩んだが、(いかにも中華製だが)電波がやたらと強くて何処に置こうが機能する。そのため、とりあえず運転席ダッシュボード下に両面テープで貼り付けておいた。

開け閉めしているうちに別の不具合が発覚するのはご愛嬌。ネジを締め直した。

目出度く集中ドアロック化に成功したのだが、キーレスエントリーがあることを意識していないと、思わず過去の習慣通り、キーを挿して捻ってしまう。これは慣れるしかない。

たかだか2580円でこの満足度が得られるなら、やらない手はないだろう。83型以前のクルマを所有の方(って100人ぐらいしか居ないんじゃ?)には是非お勧めしたい。