スピーカー&オーディオ環境改善

集中ドアロック化にあたって内張りを剥がしたので、ついでにオーディオ音質改善作業をやってみた。ポイントは以下。

  • デッドニング(穴を塞ぐ)とやらをやってみた
  • 制振材(鉄板の振動を抑える)を貼ってみた
  • スピーカーの裏に吸音用のスポンジを両面テープで貼った
  • スピーカーが濡れないように防水用のゴムを噛ませた
  • バッ直配線にした

87.5型以前のピアッツァのスピーカーは17cmだが、スピーカーのすぐ裏に防水用のポリカーボネート(なのかはよくわからないがそんな感じのペラペラな材質)の箱が配されていて、エンクロージャーとしてはおそらく容量不足な状態になっている。うちのクルマは、パワーウィンドウレギュレーター交換やら何やらで何度も内張りのビニールを剥がしているので、とっくにそんなものはなく、代わりに防水用のテキトーなビニールを貼り付けている。エンクロージャー容量不足という点では変わらない。まあ要するに、音質面では良いことはない。

とはいえ、それほど不満を感じていたわけじゃないのだが(何しろマフラー音だとか走行音だとかで、オーディオなんて聞いちゃいられないんですよ)、せっかくキーレスエントリーの作業で内張りのビニールを剥がすので、ついでにやってしまうことにした。

デッドニング

デッドニングはあちらこちらで推奨されている。そのため、キーレスエントリー装着が終わったところで穴塞ぎを始めた。やったことは、AliExpressでテキトーに買った防音シートを、アルミテープで貼り付けているだけ。

3mで1,000円ちょっとの防音シート

現物合わせで切る

アルミテープで貼り付ける

制振材を貼る

振動を防いで音質を向上するとかいう謳い文句で、それに加えてドアを閉める際の音質も改善するなどと言われている。デッドニングの場合は物理的に穴を塞ぐのでまだ違いがあることは理解できるが、このあたりから若干怪しくなってくる。とはいえあちこちで推奨されているので一応やってみる。使ったものは「レアルシルト」というもの。他にも色々あって、コレは若干高いのだが、驚くほどの差ではないのでコレにしてしまった。

ドア全面に貼るとか、コンコン叩いて振動するところにピンポイントで貼るとか、色々流儀があるようだが、そんなに大量に買ったわけじゃないので後者にならざるを得ない。振動が多そうなところに短冊状に切ったレアルシルトを貼った。

ちなみに、ドアを閉めた際の音質は特に変化がなかった。騙された感は否定できない。

吸音用スポンジを貼る

これは比較的古典的な手法だが、効果ありと言われているのでやってみた。防音シートと同じくAliExpressで300円だか500円だかで買った。

防水用ゴム

従来はスピーカーの裏にはビニールがあったのだが、それを取っ払ってドア全体をエンクロージャーと見做すようにしたので、スピーカーへの雨水飛散を防ぐゴム部品を装着した。実際、錆びている中古スピーカーは多いので意味がある…と思いたい。これはAliExpressよりAmazonの方が安くて1,400円ほど。実はプラ部品だともっと安いのだが、形状的にきっちりハマるかどうか微妙だったのでゴムにした次第。結果的にその判断は正解だった(多分プラだと入らなかった)。

地味に意味がありそうだったのが、このゴムがスピーカーのステーとドア鉄板の隙間を塞ぎ、密閉(に近い状態)できていることだったりする。どこまでちゃんと塞げているかは不明だが、何もしないよりは良さそうだ。

反面、音の出口がいきなり狭苦しくなっていて、悪影響を与えている可能性もある。このあたりはトライアンドエラーをすれば多少の変化はあるのかもしれないが、そこまでやるほどの拘りはない。

バッ直ケーブル

キーレスエントリーの作業をしている際に、何故か突然オーディオが動かなくなる事態が発生した。結果的にはヒューズ切れだったのだが、パッと見た感じ切れておらず、あちこち調べまくった(当然わからない)挙げ句、どういうわけかバッ直ケーブルを買ってしまっていた。せっかく買ったので返品せずに装着してしまった。

バルクヘッド部にある純正ケーブルの脇を、シリコンスプレーを吹きながら滑りを良くして通した。その後の配線付替は説明書通り。ヘッドユニット周りとアンプをバッ直にした。

結果は???

これだけ色々やったので音質も当然変わる。実施前は中低域が明らかに弱く、ツイーターからのシャカシャカ音が目立ってしまっていたのだが、それが改善されて中低音が強く出るようになり、バランスが良くなった。ただ、若干低域がボヨーンと響いてしまっていて、もう少し締まりが欲しい。エンクロージャー容積が広くなりすぎたのかもしれないが、よくわからない。そしてこれ以上できることもあんまりない(勿論金をかければやれることはあるだろうけど、そこまでやる気はない)ので、これで終わりにする。

何の根拠もないが、効果があったのはデッドニングじゃないかという気がしている。次いで防水ゴム(の副作用)。

なお、バッ直は他の作業より後にやったのでバッ直実施前後単体で比べられるのだが、率直に言って違いがよくわからない。逆にラジオのノイズが増えてしまい、悪いことの方が目立つ。リレーを介しているので無駄な暗電流がなくなるであろうことがメリットか。