いま取り付けているXES用本革シートは、1999年に和歌山のS氏から譲っていただいたもの。長年の青空駐車によりかなり傷んでいる。車庫保管だったら当初の色合い・風合いを残せただろうし、カバーをかけていればかなりマシだったに違いないのだが、今更それを言ってもどうしようもない。
しかしうちにはリヤシートはもう1セットある。2000年代初頭(もはやいつだか覚えていない)に入手した部品取りXESから外したものだ。丁度リヤの内張りを外したい事情があったので、ついでにリヤシートも入れ替えることにした。
保管してあったものと比べると色調の違いが一目瞭然だ。反面、変な置き方をしていたため下にあったモノの跡がついている。そのうちなくなるとは思うが時間はかかるだろう。
なんとなくリヤのシートベルトを並べてみると、全然違うキャッチが取り付けられていた。何だこりゃ。
そして右側のシート裏が湿っている。以前は左側が湿りまくってシート裏の骨が錆びて朽ち果てたのだが、それは原因(屋根の雨漏り)を直して解決した。しかし右側は原因不明だ。何があったのか。以前燃料ポンプ交換をしたときには気づかなかったのだが。
とりあえず吹いて乾燥させ、家庭用掃除機でゴミを吸い取る。
左側のシート固定金具の錆が気になったので、外してざっと錆を落としてPOR15を塗った。これが乾くまでは装着できない。
続いて内張りを剥がし、その奥にある住宅用断熱材(以前この内装を装着した際に入れたもの)を取り出す。内張りを外したい事情というのはこれ。
20年も入っていたものを何故外すかというと、もし今後サイドシルあたりを溶接する羽目になった場合、中にこれがあると変なことになること(燃えるとか)を危惧したため。住宅用なので難燃性だとは思うが、まあこれは気分的なものだ。
断熱材を取り出すと、下の方に外界とつながる穴が見えた。これは既に錆びて空いてしまった穴だ。この穴を補修する際、ここから何かを当てられるということが偶然わかった。手が入りにくいので大したことはできないが、何もできないよりは良いかもしれない。
POR15の感想をボケーと待っていてもしょうがない。せっかく掃除機があるのであちこち掃除する。
例の場所はさほど湿っていなかった。ボデーカバー効果だろう。
さらについでに、ボロいシートベルトのキャッチを染めQで塗ってしまう。
しかし、素材がボロボロであることと、PRESSボタンの色褪せが酷いことが重なり、却ってろくでもない結果になってしまった。
そうこうしているうちにPOR15も乾いた。金具やら何やらを取り付け、リヤシートを装着して作業完了。
こうなるとサイド内張りのスピーカー部分の破れが気になってしまうが、こちらはスペアも破れているのでどうしようもない。上からビニールレザーを裁縫して被せるぐらいしか思いつかない。