SPECIAL EDITION化計画 発動
部屋の片付けをしていたところ、20年以上前(まだ川崎の末吉橋あたりにいすゞのサービスセンターがあった頃)に、なんとなく注文していたステッカーが出てきた。
言うまでもなく、1986年に150台限定で販売されたXSベースの限定車「ブライトスプリング」専用のステッカーだ。
このブライトスプリング、実車は数えるほどしか見たことがないが、他の何物でもない色合いのツートンに、爽やかなこのステッカーやストライプが大変印象的な車だった。あまりにも気に入りすぎて、勢いでステッカーだけ注文してしまったが、長い年月が経つ間に存在を忘れていた。
そのブライトスプリングに対して、うちのクルマは本当に何の変哲もない単なるXEなんだが、ちょっと前にドアとフェンダーを交換してストライプの張替えもやらざるを得なくなったことをきっかけに、どうせやるならこのステッカーを貼ってしまいたい、そしてストライプもこのステッカーに合わせたものにしたい、という欲望が沸々と湧いてきてしまった。
これまで外観に関してはオリエントミラーを除いてほぼ純正のまんま(それを維持するだけで精一杯とも言う)だったので、この変化は自分的にはかなり劇的なものになるが、この程度なら単なるステッカーチューンに過ぎないので騒ぐほどのものでもない。
ストライプ仮付け
そんなわけでストライプ色の選定もセットで考えていたのだが、このステッカーの色と全く同じ色のストライプが見つからないせいもあって、なかなか決まらない。ブライトスプリングのストライプ色と同じにすることも考えたが、そもそもボデー色が全然違うので、あまり合わせる意味もない。決断がつかないので、とりあえず当たり障りのない色として、手持ちの銀色を貼ってしまった(以前つけていた赤/黒ストライプ購入の際に、同時に米国の自動車部品店で購入して放置していたもの)。
これがどうかというと、爽やかで悪くはないのだが、見慣れないということもあっていまいちピンとこない。白ボデーに銀の単色というのは色合いの差が小さすぎて目立たない。目立たないことが悪いわけではないが、貼った感が乏しいのは確かだし、あまりメリハリもない。予想はしていたが、予想よりピンとこなさ加減が大きい。
まあいい、一旦このままにしておいて、SPECIAL EDITIONを貼ってから改めて考えたい。
遂に、SPECIAL EDITIONになる
そしてあまり風がない日に、とうとうSPECIAL EDITIONステッカーを貼る。貼付け面を掃除し、100均で霧吹きを購入して台所洗剤を溶かした水を入れ、念入りに位置決めをし、作業用に折りたたみ椅子を設置して準備完了。
そして台紙を剥がし、霧吹きで洗剤水を吹き付け…といきたいところなんだが、台紙がうまく剥がれてくれない。経年劣化でこびりついてしまったのだろうか。最も恐れていた事態にいきなり直面してしまい焦りまくる。
洗剤水を吹き付けつつ爪を駆使して剥がしていくが、ついでに糊も剥がれてしまうのではないかと心配になる。かといってカスを残すわけにもいかない。絶妙な力加減を強いられる。
それでも、どうにかこうにかカスを取り去って貼り付けることができたが、洗剤水を吹き付けすぎたか、洗剤の割合が多すぎたか、ステッカーが滑りまくってしまい水がなかなか出ていかない。
力を入れすぎて位置がズレたら元も子もないし、事前に位置決めのために貼ったマスキングテープはとっくに何処かへ行ってしまった。再度メジャーで測りながら位置を調整しながらの慎重に作業を進め、ようやくそれらしい状態になった。
そして左側の作業に移る。戦々恐々としながら着手したが、こちらはアッサリと台紙が剥がれ、あっという間に作業が終わった。
作業を終え、ちょっと離れて改めてSPECIAL EDITION化されたピアッツァを眺める。素晴らしい。なんという格好良さ。中身はなんにも変わらず、たかだかステッカー1枚貼っただけだというのに、どれだけ格好良いのだこれは。
本当に良いものを見ると人は語彙不足になる。
しばらくはこのステッカーだけでニヤニヤが倍増しそうだ。