シートロックワイヤー修理(2回目)

2019年にチャリンコブレーキワイヤーと圧着端子で修理したシートロックワイヤー。特に問題なく使えていたが、前触れもなく切れた。

切れたものは仕方がない。とりあえずロックユニットを外してロックがかからないようにする。

そして百均でブレーキワイヤーを探すが、何故かどこの百均に行っても売っていない。前回は全く困らなかったのにどうしたことか。金属価格上昇のせいで百円では売れなくなったのだろうか。であれば200円でもいいから売ってくれればいいのに、無い。

しょうがないのでホームセンターで300円ちょっとのものを買った。

古いワイヤーを抜いて、その300円のワイヤーをチューブに通す。すると、途中までは全く問題なく進むのに、最後の最後でワイヤーがチューブ端部に引っかかって先端が出てこない。

前回は全く苦労しなかった場所で何故かつまずいた。油を吹いたり、押し込む強さを強くしたり弱くしたりといろいろやってみるが全く意味がなく、いつまで経っても出てこない。

ヤケクソでチューブ端部のプラ部品先端を裂いて強引に引っ張り出そうとしたが、それでも出てこない。ムシャクシャしていて不可逆的に破壊したので、もうこのチューブはダメだ。使い物にならない。

仕方がないので新品のワイヤーを買う。いつものSIPで調べたら結構高くて4500円もする。さらに送料も4500円で計9000円。たかだかワイヤーでこれか。馬鹿馬鹿しいとしか言いようがない。とても買う気にならない。

モノタロウで見たら5890円だった。これでも買う気になれないが、少し前に9000円を見た後なのでそこまで嫌悪感がない。eBayで見てみたら送料と合わせて35.24英ポンドというものがあった。

ほぼ同価格だが、モノタロウは返品不可、eBayは返品可となっている。多分返品などしないだろうが、同価格なら返品可の方が良い気がしたので、嫌悪感が無いうちにこちらを注文した。

約20日ほどで品物は届いた。

コレを装着するために、まずシート表皮を剥がさなければならない。どうしてこういう設計になっているのか全く理解できない。普通にワイヤーをシート裏に這わせればいいのに、なんでわざわざそんなメンドクサイことをするのか。ブツクサ言いながらタッカーの針をこじって引っこ抜く。

表皮をメリメリ剥がしてワイヤーを露出させる。

しかし、このロックを外さないとワイヤーの端が抜けない。

仕方ないのでロックを外す。ネジ2本とピンを抜くだけでロックも抜ける。

このロック周辺のプラ部品、何故かシートロックワイヤーとセットで提供されている。ここが壊れるなんてよほどのことだと思うので、一式セット販売にする意味が全くわからない。設計にしろ補修部品の組み合わせにしろ、イタリア人の考え方がまるで理解できない。

ひたすらブツクサ言いながらも、せっかく新品があるので新しい方に替える。古い方は要らないので捨ててもいいが、壊れていないので捨てるのもはばかられる。こうやって無駄な保有部品が増えるだけの結果になる。

そしてようやく古いワイヤーのチューブが外れる。

新しい方を装着する。ただパチパチはめ込むだけ。

つい先程外したロック部品を装着し、ワイヤーのタイコ部とロック部を合体させる。

反対側のシートロック部品も約1ヶ月ぶりに装着。こちらもワイヤー先端のリングを通してEリングで留める。ワイヤーとチューブ端部のプラ部品が触れるところにはグリスを塗っておく。

キーを挿し、開いたり閉じたりの動作を確認し、シートを降ろして普通にロックできることと、ロック解除できることを確認する。

最後に、シート表皮のタッカー留めをする。

しかし、このタッカーでは力不足だったようで、シートのプラ部品に針が入っていかない。

辛うじて先端が刺さっている程度で、一応表皮は動かなくなってはいるが、何かの拍子ですぐに抜けてきそうな怪しい状態だ。バイクのシートに使えるタッカーも1500円程度で買えるみたいだが、他の使い道を思いつかないので躊躇している。とりあえず今日の時点ではこれで終わりにする。

こうしてワイヤー交換自体は一応終わりを見たのだが、そもそもこんな簡単に切れないでほしいし、消耗品ならもっと安く提供してほしいし、無駄なプラ部品はつけずに単品で売って欲しいし、切れる前提ならもっと交換しやすくするべきだし、いろんな意味で腑に落ちない作業だった。

反省

300円ワイヤーの先端が出てこず、ムシャクシャしてプラ部品を破壊してしまったが、その際にシート表皮を外してワイヤー(のチューブ)自体を外してやったら普通に出てきたんじゃないか。今更だけど。

仮に次にまた切れて、同じ事態になったらそうする。