東伊豆ドライブ

どういうわけか1日ぽっかりとソロ活動できる日が確保できた。整備が必須という状況でもなく、天気はよくも悪くもない見込みだったので遠出(と言っても限度があるが)することにした。ピアッツァとK1100RS、どちらにするかだが、花粉が激しく舞う時節柄、ピアッツァを選択した。

少しだけ早起きし、軽くピアッツァを洗車した上で、洗濯などの家事をしてから出発した。行き先はとりあえず西方向とし、天気や混雑状況等の勘案して、その時の気分で決める。

さほど混んでいないR134を西に走る。天気は期待したほどよろしくなく、晴れ間はほとんど見えないし、もちろん富士山も見えない。この時点で富士山方面案はボツ。この先の道路状況を見てみると、日曜日にしては珍しく早川から先のR135が大渋滞していない。

熱海より先にはもう何年も行っていないことを思い出し、久しぶりに東伊豆の海岸線を淡々と南下することにした。波乗りをしていた頃は多々戸や入田浜を目指して散々通った道だが、その手の用事がなくなると自ずと利用機会が減る。景色は好きなんだが、熱川か稲取あたりまではいつも流れが悪いことが災いして縁遠くなっていた。そもそもピアッツァもK1100RSも不調だったんだが。

西湘バイパスを西進して早川で降りる。早川漁港はそれなりに賑わっている。

少し進むと小田原漁港に漁港の駅なんていうものができていたのでなんとなく入ってみたが、駐車場のロケーションが冴えなかったので、降りずに先に進んでしまった。

R135はGoogleさんの言う通りで流れはよろしくないが、我慢ならないほどでもない。AT車だから我慢できているだけで、これがK1100RSだったら左手が痛くてうんざりしていただろう。それでも真鶴道路あたりで流れは良くなり、湯河原でまた詰まり、熱海でも詰まり…と、あ~そういえばこのへんはこんな感じだったな、といった流れで先に進む。熱海から先はそこそこ流れていたが、再び詰まった伊豆多賀あたりで疲れを感じ、海側にあった公園の駐車場に入れた。その最奥の芝生エリアも何故か駐車場で、なかなか良い雰囲気だった。

海岸は少々わざとらしいビーチになっていて、駐車場の脇は子供向けの公園。これは夏場は混むだろう。

向かいにあったラーメン屋が気になったが、既に店外まで行列が出来ている。そのためスルーして先に進み、宇佐美まで出たところで少し奥に入り、地場スーパーのナガヤに入る。ここで昼飯と土産物を買い込む。

特筆すべきような味ではないが、無駄に混んでいる店に入って待たされて時間を浪費するより良い。

腹が満たされたので先に進む。伊東の道の駅は入り口渋滞しているのでスルーし、ビーチを抜けたあたりでR135から逸れて川奈や城ヶ崎へ向かう県道を走る。R135より風情があって良い。

再びR135に合流し、さらに南下する。赤沢、北川あたりからR135が本気を出し始め、アップダウンが増えるにつれて走る楽しさも増し、景観も俄然良くなる。気分爽快で単純に楽しい。

ここまで来るのが大変なことが唯一の欠点だが、大変だからこそ楽しさも増す。

今井浜、河津と抜けて、この道沿いで最も景観が良い尾ヶ崎ウイングの駐車場に停める。久しぶりに白浜を遠目に見る。何度来ても良い眺めだ。

坂を下って白浜海岸沿いに出る。20年以上前に発見した「居酒屋 平社員」は、建物は存在したが、営業している雰囲気ではない。

白浜の隅の方に停めて海を眺める。風が強くて波はあまり良くなさそうで、実際サーファーは全然いない。

ここから少しだけ南下したところにある外浦海岸に向かう。時間的にここが今日の南限になるだろう。

そろそろ帰ることを考えなければならない。下田まで出てR411を北上するか、河津まで戻って同じくR411方面へ北上するか、何も考えずに来た道を戻るか。考えた結果、河津からの天城越えを選択した。

河津の交差点まで往路と同じ道を北上する。交差点を直進して天城方面へ向かう。ひたすら高度を上げ、ループ橋を走る。名所といえば名所なんだが、ループ橋とクルマやバイクをセットで撮影することが困難なので、ただ走り抜けるだけになってしまうのは相変わらず。眠くなってきた頃に道の駅に着く。

わさび関連の何かを買って帰ろうかとも思ったが、16時半で全ての店が閉まっていた。ここの道の駅は商売っ気がまるで無いことをすっかり忘れていた。

新築されていたトイレで用だけ済ませ、渋滞状況を確認すると、どうやら修善寺より先の大仁、函南あたりは大混雑のようだ。伊豆中央道の無料区間からR1に出る作戦だといつ帰宅できるかわからない。仕方ないので修善寺から裏道県道を抜けて山伏峠から伊豆スカイライン、という経路を選択した。

しばらくR411を北上し、天城湯ヶ島をのちょっとした町並みを過ぎたあたりで抜け道に入る。勝手知ったる道ではあるが、以前は離合がたいへんだった場所が整備されていたりして、数年来ない間に多少変わった。修善寺駅の脇を抜けて裏道に入り、予定通り山伏峠から伊豆スカイラインに乗る。夕日が見られることを期待していたが、残念ながら期待はずれに終わった。

さて、ここから先は十国峠を抜けて箱根新道を下るだけ…と言いたいところなんだが、Googleさん曰く箱根新道は七曲りの手前あたりから大渋滞になっており、旧東海道を推奨された。仕方ないのでそれに従う。せっかく元箱根まで降りたのでコンビニで菓子パンを買って腹を埋める。

指示通り旧東海道に入り、須雲川から箱根新道に乗り、そのまま西湘バイパスを東進する。菓子パン効果も虚しく腹が減ったので、茅ヶ崎の小林屋で味噌ラーメンを食う。

いつもの柳島のGSで給油して帰宅した。

ピアッツァは何の問題もなく約300kmを走り抜けた。ペラペラなシートの座り心地が悪くて腰に来る以外は、車齢を考えれば極めて快適なドライブだった。燃費は8.7km/Lと、遠距離な割には良くも悪くもない数字だった。

後日談

ナガヤで買った田中屋製麺所の焼きそばは、なかなかのものだった。細い麺がぎっしり詰まっていて量も多く、コシがあって食べごたえがある。