北海道2010 Day4 雨はきまぐれ

起きてみると、まだ雨は降っていた。しょうがない。天気予報通りだ。

とりあえず前日もらったとうもろこしを食べる。
適当につけっ放しにしていたテレビで、高島彩が番組を降りるとか会社を辞めるとかで泣いているが、ただでさえどうだっていいことが、こんなところにいると猛烈に下らなく思える。そんなことより、画面の片隅に映っている「空知地方で大雨警報」の方がよっぽど重要だ。

アメダスによれば、雨雲は9時半頃には弟子屈近辺を抜けると思われるので、とりあえず出発してしまうことにした。今日は、せっかく道東にいるので道東巡りの予定。本当は羅臼側から知床を一周したかったのだが、今から単純に東に行っても雨雲を追いかけて行くだけなので、一旦網走方面に出てから時計回りにする。これは2006年のコースとダブりまくりなのだが、まあしょうがない。

宿代+入湯税の3350円を支払い、カッパ類を着込んで出発の準備をする。雨は相変わらず強いままだ。宿を出てちょっと行ったところにスタンドがあったので給油する。燃費はコンスタントに30km/L弱。ガソリンを入れているうちに、雨が小降りになる。予定通りだ。

とりあえずそのまま屈斜路湖方面に向かう。天気が良ければ津別峠、美幌峠に行こうと思ったのだが、それらの峠は霧に遮られて全く見えない。こりゃ行くだけ無駄だ。本当は屈斜路湖畔林道にも行きたかったのだが、雨の中で行くのもはばかられる。八方塞がり状態だが、道道を通って藻琴に行くことにする。

こちらの道も当然ながら霧の中だが、ある程度進んだところから路面がドライになり、俄然楽しくなる。景色は残念だが、雨の中と路面がダメじゃなければ御の字だ。それでも、藻琴山登山口あたりから見た雲海は、それはそれで絶景だった。

山道をひたすら下り、藻琴で海沿いに出る。ちょっと東に行くと釧網本線の北浜駅だ。ここはいい雰囲気の古い駅舎なのだが、実に残念な感じの、真っ赤な中国語の看板が立っていて、これが全てをぶち壊している。せめてもっと目立たない色にしていただきたい。

小清水原生花園、濤沸湖等を経て斜里に向かう。この道は以前通ったので、意図的にちょっと違う町道などを使う。なんにもなさ具合は、当然ながらメイン道路である国道を上回る。こっちの方が北海道らしくていい。

やけに立派な知床斜里駅、斜里の道の駅を過ぎて国道に戻ったあたりで再び雨が降り始める。もううんざりだ。暫く走っているうちに雨はやんだが、雨が降っている間はたまたまダンプの後ろを走っていたため、セローもカッパも砂だらけだ。

落石のため、遠目にしか見えないオシンコシンの滝を過ぎてウトロに着く。0円マップに載っていた一休屋という店で鮭親子丼(鮭の刺身とイクラ)を食う。さすがに美味い。というか、この具材でまずくなりようがない。その後、ゴジラ岩を見物して、知床峠越えに入る。

知床自然センターは前回行ったのでスルーし、ひたすら昇る。ちょっと昇った時点から、寒い・霧で見えない・セローがパワー不足で登らないの三重苦になる。走っているうちに頂上に着いたが、景色が全く変わらないので着いた実感がない。前回もこんな感じだったような気がするが、今回の方が酷いと思う。

寒いし何も見えないため、長居してもしょうがないので羅臼方面に下る。ちょっと下った時点で霧が晴れ、路面もドライになる。あの状態は峠の頂上とウトロ側だけか。あとはひたすら下る。熊の湯は以前行ったのでスルー。

下界に辿り着き、羅臼の道の駅で一休みした後、知床半島を北東方面に向かう。この道は知床岬先端のかなり手前で行き止まりなのだが、その末端部分に無料の相泊温泉がある。これが目的。

海沿いの田舎道を淡々と走って相泊温泉に着く。地元民の先客が体を洗っている。俺は流しただけで湯船に入ろうとすると、湯が猛烈に熱い。熱い時は水でうすめろと書いてあるので蛇口を捻ると、先客のオッサン(おおらく地元の漁師)に怒られる。まあ実際には怒ってはおらず、からかっているだけだと思うが。徐々に慣れて来てつかれるようになったが、やっぱり熱いので、人が増えてきたのを機に、さっさと出てしまった。

そろそろ時間も4時半。今日の寝床を標津のキャンプ場に定め、移動する。標津までは意外と遠い。ひたすら走ってようやくキャンプ場に着く。このキャンプ場はまだ出来て数年のようだ。各種設備が新しい。

さっさとテントの設営を終え、近くにある公衆浴場に向かう。どうやら併設されているホテルの風呂を一般向けに公衆浴場と名乗って営業しているだけのようだ。かなり前からやっているようで、建物の作りも風呂場も古い感じだが、こういう雰囲気は個人的には好ましい。湯はヌルヌルで、昨日の摩周温泉に近い。

その後、セイコーマートで晩飯を買ってキャンプ場に戻る。本当はスーパーで刺身でも買いたかったのだが、そもそもこのあたりにはスーパー自体が無いみたいだ。地元民はどこで買い物しているのだろうか。

一昨日の忠類とは違い、今日はかなり気温が低い。外で酒を飲んでいるとかなり寒い。寝られるかどうかが多少気がかりだ。

明日はとりあえず近くの川北温泉、開陽台等に行く予定。まあ、天気次第でしかないのだが。

本日の走行距離:約310km

「北海道2010 Day4 雨はきまぐれ」への2件のフィードバック

  1. 北海道、酷い雨にて道路被害もあるようで…
    無理はしないと思いますが、お気をつけて。

    VTじゃダートはいけまへんかねw

  2. どうも。林道はたまに閉鎖されてますね。フラットなダートも多いので、VTでも行けるダートも多数あると思いますが、せいぜい5km以下とかに限定しないとストレスになるだけだと思います。ツーリングマップルに載ってない林道はさすがにやめといた方がいいでしょう。

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