梵天家@辻堂 (2)

この店に来たのはこれで3回目である(1回目)。毎度のことになってしまったが、我々の他には客が居ない。3回来て、3回ともそうなのだ。メシ時を外した時間に来ているせいもあるが、3回連続というのは尋常ではない。
店のニイチャンは、いつもの劇団風な風貌の人ではなく、ちょっと太目の別の人であった。ただ、味はほとんど変わらない。同じ人が作っても日によって味に差が出やすい家系だけに、人が違っても味が変わらないのはエライ。
3回目なので、モノは試しで味濃い目を頼んでみた。まつり家の濃い目は本当に濃かったが、ここの濃い目はほどよい濃さだった。麺にしろ具にしろスープにしろ、家系としては実によくまとまっていて、いつもながら満足できた。とりたてて特徴は無いのだが、3回連続して美味いというのは、家系としてはかなりエライ部類に入るんじゃないだろうか。
しかし、店を出るまでに、やはり他の客に会うことは無かった。いったい1日にどのくらい客が来ているのだろうか。これでやっていけているのだろうか。このままじゃ経営がヤバいんじゃないだろうか。この店の前を通るたびに、誰か客が入っているかが気になって仕方がない。