第261回 ピアッツァ横浜オフ 漏水事件発生

2月にしては温かい月末日曜日。大量の黄砂を被ったため汚れが酷いので、横浜オフに向かう前に普段あまりやらない洗車をした。

実はこの時点で問題の前兆があった。リザーバータンクの冷却水が若干減っていたのだ。ただ、冷却水はじわじわ減るものという不適切な思い込みや慣れが災いして問題視しなかった。「最近はほとんど減っていなかったのに、急にちょっと減った」ということを問題視できないというのは困った話だ。問題視しなかったのではなく、問題ないと無意識のうちに思い込もうとしていたと言うべきか。こういうのをナントカバイアスと言うのだろう。

十分に暖気しても、やはりVツインのような排気音を放つピアッツァに乗り込む。エンジンの調子は特に変わらない。途中のドラッグストアで菓子パンを買い込む。洗車していて出遅れたので、朝比奈から横浜横須賀道路に乗る。左側の車線を流れに乗る程度のスピードで走り、桜ヶ丘で環状2号、羽沢で第三京浜と乗り換えて都筑PA到着。貧乏人はたかだか数分の節約のために200円払って横浜新道には乗らない。

到着早々、コンプレッションを測定する。コンプレッションゲージを借り、そして人の力も借りて計測実施。全てのプラグコードとプラグコードも抜き、イグニッションの配線も抜き、プラグホールにコンプレッションゲージをあてがって、アクセル全開でセルを回して数回クランキングする。これを気筒毎に4回。

結果としてわかったことは、言われていた通り3番の圧が他より低いということ。ゲージの最大値(14)を振り切ってしまったため気筒毎の数値は不明。ちなみにG200WNの仕様上のコンプレッションは13.5。本当に圧が高いのか、ゲージが古いのかはわからない。ただ、3番が他と違う、ということはわかった。

ふたたび水漏れ

測定を終えてプラグを元に戻そうとしたところで、ほんのりとクーラント臭が漂っていることに気付く。エンジンルーム内を観察すると、エンジン左側のあちこちに飛沫が飛んでいる。ラジエーターホース、エアコンホース周辺を中心に、ワイパーモーターのカバーあたりまで飛んでいる。そしてリザーバータンクは空っぽ。間違いなく水漏れだ。コンプレッション測定なんてやっている場合ではなかった。ただ、現時点ではどこにもポタポタ現象は出ていない。

都筑PAまでの走行中にもクーラント臭は感じたのだが、冬場はヒーター周辺からクーラント臭が発生するのは当たり前だったので気にしていなかった。その瞬間のことをよく思い出してみると、窓を開けた際に外から漂ってきたものだった。ヒーター周辺からではない。つまり慣れたものとは別物だった。出発前に続いて、本日2回目のミスだ。

とりあえず目の前の現象の原因を確かめたい。エンジンをかけて冷却水を回してみる。パッと見では発生源はわからない。冷却水経路をしげしげと眺めていると、シリンダーヘッドを廻っている細めのホースからピューッと吹き出していた。間違いない、コレだ。

エンジンを止めると冷却水漏れも止まる。暫くは滴っていたがそれも時間が経つとほぼ止まる。じっくり見てみると小さい亀裂ができている。昨年インマニ下部から冷却水がそこそこ激しく漏れて工場に入れて修理してもらったが、このホースは金属パイプを挟んでその反対側にあたる部分だ。よく言われている「あるところを直すと別の弱っているところが壊れる」現象と考えられる。

最近は一般道をダラダラ走っているだけで、あまり遠出もしていない。自動車専用道路を走ったのは前回の修理以来初めてのことだ。せいぜい15分程度とはいえ、連続して高負荷がかかったことも一因かもしれない。

無駄だろうと思いつつガムテープ補修を試みるが、まったく粘着してくれないのでまるで修理できない。ヘッドカバーからエンジンオイルがじっとり漏れている箇所なのも原因か。パーツクリーナーを吹いてもそれは変わらない。仕方がないのでテープ同士を接着させて対処できたことにする(自分ではこの方法は思いつかなかった)。

ちょっと前までは内径6mm, 8mm, 10mm, 12mmの各種燃料ホースとクリップを積んでいたのだが、インジェクタ修理にあたって降ろしてしまっていた。こういう古い車に乗るなら工具のみならずホース類や一時しのぎ用のダクトテープ等は積んでおいた方が安心だと痛感する。

ラジエーターキャップを外して圧がかからないようにすれば、その場しのぎの短距離走行なら問題ないという話を聞いたので、ラジエータにたっぷり水道水を注ぎ、ペットボトルに水を満タンにして、そのまま帰ることにした。

途中のホームセンターや部品店で適当なホースやホースバンド(外から被せてごまかす)を買おうかとも思ったが、余計なことをして壊すリスクのほうが高いだろう。このまま何もせず、これ以上悪化しないことを祈りつつ帰るほうがマシに見える。

しばらくダラダラして通常の横浜オフを過ごしたのだが、ピアッツァがこの状態では帰路どうなるかが頭を占領してしまって楽しめない。暗くなってから悪化すると面倒なことになるため、少し早めに都筑PAを出た。

緊張の帰路

普通だったら水温計を気にしながら走るところだが、このピアッツァの水温計はあてにならないので、エンジン音やら吹け上がり方やらのフィーリング変化を感じながら走ることになる。応急処置は信用出来るレベルではないし、ホースの穴がいつ亀裂に発展するかもわからない。それにラジエーターキャップもついていない。揺れるたびにちょっとずつ水が漏る(最初だけかもしれないが)。

最初のうちはそれほどクーラント臭もしなかったのだが、数キロ走ると信号等で停車するたびに漂ってくるようになった。5〜10km毎に停車して状態を確認すると、だいたい10km走行で100ccぐらい水が減るようだ(その程度の量がラジエータに入る)。

こういうときに限ってガソリンが減ってきていたため途中のスタンドで給油。ついでに水道水もラジエータに補給。山道を負荷をかけて登るたびにちょっとドキドキする。そんなことを繰り返しつつ、どうにかこうにか帰宅した。最終的に水は500ccほど注いでいた。エンジンルーム左側の水はね跡は都筑PAで見た時より酷い。帰路のほうが過酷だったのだろう。

ホース発注

前回はどこで漏れているのかよくわからなかったので諦めて工場に頼んだが、今回は見え見えなので自分でやってみることにする。

とりあえず純正部品があるかを調べてみると、該当する品番はモノタロウの検索ではヒットしない。いすゞに出向いて発注すれば買える可能性もあるが、あまり純正に拘る意味もないので汎用品を探す。

ノギスでパイプの径を測ると約10mmなので、9.5mm程度の内径のホースが適合する。燃料ホースとは違って、冷却水用、ヒーター用等を謳っている製品ならあまり神経質に選ばなくても良いだろう。手持ちの10mmの燃料ホースを使いまわそうかとも思ったが、そんなに高いものでもないので普通に注文した。今週中には届くだろう。

ここ3ヶ月、大して走ってもいないのに冷却水、ガソリン、冷却水と立て続けに液体を漏らしてしまっている。2回起こったのだから、またそのうち別の何かが漏れても全く不思議ではない。他のぶっといラジエーターホースあたりも替えたほうがいいのだろうか。専用品はもちろん出ないようだが。

横浜オフはと言えば…

当たり前だが普通に開催されていた。ただ駐車して喋っているだけなので開催とかいう話でもないが。

今回は20台ぐらい来たし、他の車種の集まりもあって変なクルマが多かったので、駐車場の一角で漏水事件があったことなど気づかなかった人もいるかもしれない。