うちのピアッツァは異常に電気を食う。バッテリーを満充電にしても、2週間乗らないと干上がってしまう。何が電気を食っているのかはわからないが、とにかくすぐに干上がる。特に夏場はろくに乗らないので、カットオフスイッチで電気の流れを遮断することが不可欠になっている。これを忘れると酷い目(無駄な出費)に遭う。
随分前に茅ヶ崎の巨匠から「オーディオかルームランプが怪しい」と言われたのだが、それを聞いてからもう10年以上経っている。デジタルテスターも買ったことだし、暗電流を調べてみることにした。
本来ならバッテリーのケーブルを外すところなんだが、このピアッツァには苦肉の策でカットオフスイッチを取り付けているので、そんな面倒なことはしなくてもできる。カットオフスイッチをオフにして、バッテリー端子と車体側ケーブルの間にデジタルテスターを挟むように接続し、テスターのスイッチを200mAにして電流を計測する。
何もしない普段の状態の暗電流は54.5mAだった。一般的な正常値は(サイトにより記述のブレがあるが)テスターメーカー曰く30mAだそうなので少々高め。
ルームランプ/時計のヒューズを抜くと35.5mA、さらにメモリーのヒューズを抜くと9.5mAになる。これらが食っているのは間違いない。以前言われたこととも合致する。
オーディオ含め、全ての後付け電装品を外すと47.0mAになる(但し錆防止装置RUST BUSTERも含む)。何もしない54.5mAから47.0mAを引いた7.5mAが後付け電装品の消費分なので、そんなに目くじらを立てるようなものではない。
色々外しまくった状態から少しずつ接続を戻していくと、オーディオ関係や後付けシガーソケット周り(ドラレコが使っている)は影響なく、キーレスエントリーが8.5mA消費していた。最近減りが早いなと思ってはいたが、やっぱりお前が原因だったか。しかしこれは常時通電していないと使い物にならないので、どうしようもない。
他に大食いしているものがないか、少しずつコネクタを外しながら調べていくと、マルチドライブモニターのコネクタを抜いたら一気に37.7mAまで下がった。これだけで約15mAだ。真の原因はお前か。
このピアッツァの入手直後は、マルチドライブモニターが無かった。その頃はバッテリー上がりの症状など無く、車検取得後に突然悪化したのだが、その時点ではマルチドライブモニターを装着していた。そうか、コレが原因だったのか。しかし、これはXEのアイデンティティみたいなものだ。これも外すわけにはいかない。
念のため、手持ちの予備のマルチドライブモニターに替えてみたが、消費電流は変わらないので、この個体の問題ではなく、マルチドライブモニタの本質的な問題と言えそうだ。
しかし、それだったら新車当初からバッテリー上がりで大問題になっていそうなものなので、自分の手持ちが全部駄目なだけの話かもしれない。
いずれにせよ、マルチドライブモニターを外すという選択肢は無いし、キーレスエントリーも外したくない。結果として、何もできることがないということがわかった。少しでも干上がり耐性が高い大型バッテリーに付け替えるぐらいしかやれることがない。
そんなわけで、ENEOS Victory Force 80B24Lの再生品を購入した。青バッテリーのCAOS 60B19Lから、一回り大きい赤バッテリーへの変更だ。
CAOSの同仕様にしてもよかったのだが、CAOSに対して良い印象が持てなかったので、なんとなく赤にした。ENEOS自身が作っているわけがなく、韓国YUASAのOEMとか言われているが、真偽は定かではない。そこはどうでもよくて、ちゃんと動いてさえくれればそれで良い。
早速装着してキーをONにしたところ、デジパネの電圧計は真ん中を指している。CAOSのときは満充電でも真ん中と一段下の間を行ったり来たりしていたので、これは期待が持てる。しかし夜中なのでこの日の始動は断念。
翌日の昼間にセルを回してみたところ、CAOSに比べて非常に元気よくセルが回った。再生品とはいえ新しいからなのか、基本性能が違うからなのかの判断はつかない。
新バッテリーで電光石火エンジン始動
セルが3倍速で回った気がする pic.twitter.com/Xranz7Blie— m.sota (@msota_RS) September 29, 2022
この赤バッテリーがどのぐらい耐えてくれるのかは定かではないが、せっかく買ったので、とりあえず干上がらせないように慎重に運用していきたいところだ。