蛇腹問題発覚

9月もそろそろ終わろうという頃。徐々に涼しくなってきた。暖気完了後のアイドリング不安定症状が残ったまま暑苦しい夏になり、当然のようにほっぽらかしていたK1100RSに目が向いた。

とりあえずエンジンでもかけるか…と思って始動してみたら、回り具合が非常に悪い。ゴホゴホ咳き込んでいてインテークあたりが激しく動いている。そしてすぐに止まってしまい、何度か試しているうちにバッテリーが終わり、セルが回らなくなってしまった。

数ヶ月放置してもバッテリーが上がらないことだけが美点だったのに、遂にそれさえも駄目になったか。去年買って、春に装着したばっかりのバッテリーだっていうのに。

仕方ないので充電し、翌日再トライしたが、やはりすぐに上がってしまう。過放電でくたばったバッテリーと同じ症状だが、そうなってしまうほど激しい放置はしていない。どうやらハズレのバッテリーだったようだ。まだ買って1年も経っていないのだが、残念ながら保証期間は半年なので今更どうしようもない。LONGバッテリーでハズレというのはあまり聞かないので、相当運が悪かったとしか言いようがない。

ここ数年、このK1100RSはとにかく故障続きで、直しても直してもどこかが壊れることを繰り返している。そこにこんなハズレ部品を掴まされると激しくウンザリする。もうどうでもいいよお前なんか…とこの時は思ったのだが、どうしたことか翌々日には再び少しだけやる気が出てきた。多分涼しかったからだろう。

捨てずにとってあった古いLONGバッテリーに付け替えて試してみたが、やはりエンジンはかからない。しかし、1つ明らかな問題点を見つけた。1番のインテークに繋がる蛇腹が思いっきり裂けていた。

以前から暖気完了後のアイドリング時は回転数低下とともにプスプス言っていたが、これも原因の1つだろう。ここはよく壊れる場所として知られているので、来るべきものが来たとしか思うしかない。

そしてもう一つ、プラグがガソリンで濡れまくっている。

チョークレバーを引いて何度も始動を試みたので、こうなってしまったのかもしれない。

これに関しては、プラグをライター(が無いのでチャッカマン)で燃やすという古典的手法で対処した。すると、とりあえずエンジン自体は始動した。とりあえず一安心ではある。

しかし蛇腹の亀裂のせいで明らかに不調だ。ちょっと裂けたぐらいなら接着剤で直せるかもしれないが、半周以上にわたって裂けているので、ちょっと無理があるだろう。買った方がいい。

この蛇腹は、部品名称はAIR ACCUMULATOR(品番11611464517)と言い、蛇腹のゴムだけ売ってくれればいいのに何故かボックスも含めたAssyでしか取り扱いがない。そして値段が高い。元々高かったのだがさらに値上がりしていて、モノタロウ価格だとすごい値付けになっている。

とてもこんなの買う気にならない。ネットを彷徨っていると、英MOTORWORKSで中古が20ポンドちょっとで売られていた。

これなら手が出る。eBayの怪しい個人から買う場合は品質に対する不安が伴うが、MOTORWORKSなら大丈夫だろう。そして、蛇腹を外すなら、ついでに周辺の幾つかの部品も替えたほうがいい。ブローバイガスのホース、燃料ホース、あとは暖気完了後のアイドリング不調の原因となっている可能性がある水温センサー(これも中古)などを同時に注文した。

もうお前なんか直す気しねえとか言いつつ、数日後には結局部品を買ってしまった。もはや腐れ縁としか言いようがない。とりあえず部品が来るまで待とう。