5月連休の遠出はキャンプではなく安宿で2泊3日にするつもりなんだが、そうなるとパニアケース2つだけというのは積載量としては少々微妙だ。出先で思わず買ってしまう日本酒や乾麺といった土産物を入れる場所が十分ではない。カバンをネット等でリヤシートに括り付けるという手も一応あるが、実用性に劣るし見た目も格好悪い。
そこで脚光を浴びるのは、10年前に自家塗装した際に「カッコ悪いので装着しない」ことにしたトップケースだ。2泊以上の安宿ツーリングではトップケースは非常に重宝する(1泊程度だと見た目を重視したい気分が上回るし、土産物の量もそこまで増えない)。これを復活させればいいじゃないか。
しかし、トップケースを使うためには、まずはケースのベースをテールカウルに装着しなければならない。これはテールカウルに穴を開けなければいけないので敷居が高いし、不可逆なのも問題だ。今の穴無しテールカウルはそのまま維持したい。
となると、別のテールカウルを調達して色を塗るか、元々のパールホワイトのテールカウルをそのまま使うか。どちらかになる。
今後恒常的にトップケースを使うなら塗ってもいいが、とりあえず今回使うだけでこの先のことはわからないなら、そこまで金と手間をかける気になれない。そんなわけで、とりあえず手持ちのパールホワイトを装着してみることにした。
テールカウル交換
まずは倉庫の奥の方にあるテールカウルを取り出すところから始まる。少々苦労して救出したテールカウルをKにあてがってみる。
連休中に遠出するかもしれないので10年前にお蔵入りさせたトップケースベース付テールカウルを試しに装着してみる。見ない間に錆が進んでいるが気にするほどではない。 pic.twitter.com/6Xgga5O1mt
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そして早速交換する。このあたりの設計はなかなか優れており、さほど苦労することなく交換は終わる。
ネジ4本とコネクタ1個外すだけで全部外れるという良くできた仕組み。外すとmade in Germanyの刻印が現れる。 pic.twitter.com/e8hB1qc7Kh
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電装品があるベース部とカウル部をネジ4本で分離して入れ替える。 pic.twitter.com/lNZrUoyaRa
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ここでつまらない問題が発生する。テールカウルにサイドカバーの凸部がハマるはずなんだが、穴径が小さすぎて入らない。
装着と灯火類の点灯確認を終えてサイドカウルをつけようとしたところで落とし穴。サイドカウルの凸部に対して凸部の穴が小さくて入らない。サイドはK100RS、テールはK1100RSなんだが、見た目ほぼ同じなのに、なんでこういうつまらないところを変えるのか… pic.twitter.com/OxH7PvsEih
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どうしようもないので穴を広げてしまう。
ドリルで穴を広げて対処する pic.twitter.com/6qknpQ2nZc
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そしてトップケースを装着。自家塗装後のKにトップケースをつけるのは初めてだ。事前の想定通り、格好良いとは言えないが、今回は実用性重視で割り切る。
トップケース装着完了。わかっちゃいたけどカッコ良くはない。30分くらいで入れ替えできることがわかったので、予定が済んだら元に戻そう。 pic.twitter.com/vFGEPkryXw
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自家塗装のベースはまっさらなホワイトで、テールカウルはパールホワイトなんだが、その違いはさほど気にならない。しかし、テールカウルだけ青と水色のラインがないのはちょっと、否、かなり気持ち悪い。コレはどうにかしたい。
せっかくセンタースタンドをかけたので、ついでにちょっとした作業をする。
ついでにエンジンオイル補充とブレーキエア抜き、そして仕上げに洗車 pic.twitter.com/lqLHUTFX9o
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そして昼飯。作業をしたので腹が減ったため、賞味期限がとっくに過ぎて長期在庫化していたコレに手を出した。
労働のご褒美にペヤング超大盛を食う。ノーマルでいつも感じる「腹はそこそこ満たされたが心が満たされない」感が、これだけの量があるとキレイに満たされる。 pic.twitter.com/QeFSy0lY9E
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満足だ。もっと早く食べればよかった。
カタカタ音対策
この状態で試運転に出かける。湘南国際村と観音崎をぐるっと回って帰ってくるだけの約50km。何しろこのトップケース、東北ツーリング中にカウルとベースのネジが緩んでガタガタ言い出し(確か1本外れて無くなり、高速のGSに飛び込んで余剰のネジを譲ってもらった気がする)、激しく時間をロスした実績があるので、それなりに距離を走っておかないと怖くてしょうがない。
走って写真を撮ったりしているうちにだいぶ見慣れてきてしまった。
そして、帰りにスーパーに寄って買い物をする。大抵のものは入ってしまうので実用性はやはり高い。10年ぶりとはいえ、40,000kmぐらいは共に走ったヤツなので、案外身体が使い勝手を覚えているのが面白い。
試運転の結果、とりあえずトップケースが落っこちたりネジが緩んだりすることはなかった。しかし、やたらとカチカチやらガタガタやらと音がするのが気になった。以前からしていた気もしないでもないが、いかんせん10年経っているので定かではない。とりあえず現時点での感覚としては、あまり落ち着かない。
まずはベースとケースの間に隙間があるんじゃないかと疑い、付け焼き刃の対策をしてみたが、あまり意味はなかった。
なんだか後方からガチャガチャ五月蝿いので、トップケース取り付け部を疑ったが問題なさげ。ゴムが劣化していたのでテキトーなスポンジを挟んだが変化なし。工具スペース内に押し込めたブツがぶつかって音が出ているんじゃないかと想像したが、そこで本日は時間切れ終了。 pic.twitter.com/RAwk8YfB6Q
— m.sota (@msota_RS) April 16, 2023
テールカウル内の工具を全部出してみると、だいぶ音は減ったような気はするが、まだ無くならない。
若干の投資をしてゴムの入替え、緩衝材の追加をしてみたが、やはり無くならない。
蓋の隙間を疑ってみたが、これでもないようだ。
トップケース自体のプラ部品を疑い、テープで止めてみると多少減った気がした。しかしゼロにはならない。
そして最後に残った異音は、金属同士のカチカチ音っぽい音質なのでコレの気がする。ここはどうしようもない。
というわけで、これにて完了とする。 pic.twitter.com/PJb3E81NEn
— m.sota (@msota_RS) April 23, 2023
音質的に金属音っぽいし、このロック部分の遊びをゼロにすることはできないので、これ以上の追求はしないことにした。これで完了にする。
色を揃える
トップケース自体は問題なくなった。問題があるとしたらテールカウルだ。このままではやはり格好悪い。気分が高揚しない。
とはいえ、今から塗るのは正直しんどい。現実的な策として、近似色のカッティングシートを貼ることにした。
カッティングシートは、ピアッツァのストライプとステッカーを作成する際に検討したORACAL651を使う。他にも良いものがあるのかもしれないが、あまり探している時間もないのでコレにする。色はコバルトブルーとスカイブルーにした。総じて現物は色見本より明るいので暗めのものを選んだ。50cmで切り売りしているサイトから注文する。送料とあわせて2000円ちょっと。
程なくしてカッティングシートが届いた。作業の都合上、テールカウルは一旦取り外す。そして適当な幅にハサミで切り、洗剤水を霧吹きで吹いた上で貼る。そして角のR部分はヒートガンで温めて縮ませながら整えていく。ピアッツァでの経験が少しだけ役立つ。
注文していたカッティングシートが届いたのでテールカウルに貼ってみた。角部はそれなりに苦戦したがヒートガンの活躍によりそれっぽくなった。 pic.twitter.com/C2xL50ggPd
— m.sota (@msota_RS) April 25, 2023
ちゃんと定規を当ててカッターで切ったほうが良いのはわかっちゃいるんだが、面倒なので全部ハサミでやってしまったため、仕上がりには不満が残る。
しかし、そもそも色が違う時点でグダグダ言ってもしょうがない。細かいことは見なかったことにしてカッティングシート貼り付け作業は完了とし、テールカウルを装着した。
タンクやサイドカバーとは色合いが明らかに違うけど、そもそもベース色が違うので、比べてもしょうがない。どうしても気になるなら塗装するしかないけど、多分やらないだろう。 pic.twitter.com/dTaJRjbHeX
— m.sota (@msota_RS) April 25, 2023
暗い倉庫内だと色の違いが気になるが、晴天下ではあまり違和感がない。
カッティングシートを貼ったテールカウルを晴天下で見てみた。さほど変ではないというか、遠くから見る限りはほぼ違和感がないので良しとする。 pic.twitter.com/psgsDGaKWj
— m.sota (@msota_RS) April 28, 2023
5月連休まで時間もないし、各部の増し締めをして一連の作業は完了とした。
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