1月に保養所ツアーに行った時のこと。持参したPENTAX KPで撮った画像が、何だか妙に緑っぽくなる現象が発生した。
最初はホワイトバランスやら何やらの関係かと思ったが、何をどう調整しても緑っぽくなる。試しにiPhoneに取り込んでみたら何の問題もない。こりゃ液晶がダメになったか。とりあえず緑っぽい液晶のまま保養所ツアーを終えた。帰宅しても液晶はそのままだった。寒さのせいだとか期待したけど、そうじゃなかったらしい。
数日後、そのKPにTAMRON A09を装着し、Kに乗ってそのへんまで出かけた。
この組み合わせ、まあまあ軽いし、f2.8だし、距離レンジも良いし、案外悪くないんじゃね? などと思いながら撮っているうちに、液晶はどんどんおかしくなっていく。遂には16色ディスプレイなんじゃないかと言いたくなるような状態になってしまった。
仕方がないので修理に出した。KPは2021年にディスコンになっているが、2025年時点でも修理対応リストに載っている。普通にリコーのピックアップアンドリペアサービスに出した。簡易見積もりによると24000円とのこと。少々痛いが致し方ない。
液晶がおかしくなったPENTAX KPを修理に出した。いつまで修理してくれるのだろうか。店仕舞いも時間の問題に見える。 pic.twitter.com/04DyBPe7G0
— m.sota (@msota_RS) January 15, 2025
丁度この頃K-3 MarkIIIが生産完了になったこともあってネガティブなPostになっていたが、これが先を暗示していたのかもしれない。
数日後に見積もりが届いた。
先日修理に出したPENTAX KPの液晶修理見積がきたけど随分高いな。新品購入価格8万以下のボディの修理にここまで出すのは微妙なんだけど、当時とは業界情勢が全然違うからなあ…レンズ含め同程度のミラーレス新品に買い替えたら軽く30万越えだろうとか自分に言い聞かせて納得させる。 pic.twitter.com/nyzjcDfjqz
— m.sota (@msota_RS) January 20, 2025
簡易見積もりに比べるとずいぶん高い。若干躊躇したが、PENTAXへの愛着やら何やらが勝ったので、そのまま修理続行を依頼した。
その後、しばらく音沙汰がない時期が続いた。この手の修理で音信不通のまま時間が過ぎるのは大抵悪い話がある時だ。今回も案の定そうだった。
液晶修理からなかなか戻ってこないPENTAX KP、本当に戻ってこない可能性が出てきたらしい。2021年まで売ってたやつが4年後の時点で直せない(かも)っていうのも困った話だけど、だからってKFに交換ってのもまた滅茶苦茶な話だな。俺が欲しいのはKPであってKFでもK-3IIIでもないんどけど。 https://t.co/bFB20Ki6g9 pic.twitter.com/Qsn5UTH8w5
— m.sota (@msota_RS) February 20, 2025
他に無いからしょうがないんだろうけど、KFを提案する側もかなり苦渋の提案なんだろうなと想像がつく。
こうして結論はさらに先延ばしになった。毎年恒例曽我梅林ツアーには、代役の古いK-30を持ち出さざるを得なかった。
この時点で、もうたぶん駄目なんだろうなあと悟っていた。余命xx日の宣告を受けた気分だ。移行先の検討を真面目に始めたのはこの頃だ。
また少し時間を置いて、とうとう最終通告が届いた。
液晶が壊れたPENTAX KP、部品枯渇により修理不能が確定。40年前のクルマを直して(もらって)乗り続けている身からすると、ディスコンから4年も経たずに部品がないというのは、対象物が全然違うというのは頭ではわかっていても、なかなか受け入れることが難しい。 pic.twitter.com/qHHYaQ2TnG
— m.sota (@msota_RS) March 3, 2025
このPost、自分にしては珍しく多数RPされ、KP修理不能に触れているPostも散見されるようになった。全然意識していなかったけど、結果的にKPの修理対応状況が周知されることになった。事実しか書いていないので何も悪いことは無かろう。
突然死ではなく、2ヶ月弱の時間を要して再起不能が確定したので、特にショックとかいうこともなく、淡々と受け入れた。担当の方には、KFへの交換はせずに返却してほしい旨を伝えた。調査工賃は支払うものと思っていたが、修理不能の場合は0円とのことだった。
準備が出来次第返送する、ということになっていたKPは、2週間近く経ってから、いつもの佐川急便のオジサンに手で届けられた。使い物にならないのに、やたらと丁寧に梱包されていた。修理サービスマンさんの矜持のようなものだろう。
送り返されてきたKPにバッテリーを入れ、K-30に着けてあったDA18-135を装着して動かしてみた。何も反応しないし、ミラーが降りたままでファインダーが真っ暗なので面食らってしまったが、セレクターが動画になっていただけだった。液晶に何か映れば面食らわないのに。
ファインダー内の情報だけを頼りにして写真を撮ることは一応できるけど、やっぱりコレじゃ使い物にならない。SDカードのフォーマットも時刻合わせもできない。フイルムカメラの如く、帰宅してSDカードをMacに挿すまで結果がわからないという使い方しかできない。そうやってストイックに使うのも趣味の一環としてはアリなのかもしれないが、常用するもんじゃない。
予定していた通り、KPをヤフオクに出した。箱や付属品も全部未使用で残っているが、あえてグリップすら外した本体だけで出品した。
なんだかすごい値段で落札された。余計なお世話だけど、何に使うんだろうな。
で、どうする?
こうして2009年にK-mを買って以来、K-30、KP(2台)と続いた、自分のPENTAX APS-C機の使用歴は、本体故障という降って沸いた事象により終わりを告げることになった。
PENTAXがKPなりK-3IIIなりの後継機を出していたら、それを選んだかもしれないが、KFしか残っていない時点で、PENTAXを使い続けることは非現実的と言わざるを得なかった。
壊れるまで使うつもりでいたけど、それがとうとう来てしまっただけ、ではある。
正確に言えば、K-30はまだ手元にあり、それ用にDA18-135は残しておくつもりではあるけど、このK-30はバッテリーの爪が折れ、手前の電子ダイヤルが不調という不調個体なので、本格利用には耐えられない。そもそも既に製造から13年経ったデジタルカメラだ。今更メイン機に格上げするようなものじゃない。
K-1 MarkIIは普通に使える状態なので、それはそれで使い続けたいという思いはある。あるけれども…
少なくとも普段使いや旅行用にK-1 MarkIIを使うというのは考えにくい。旅行の際にK-1II + D FA 24-70の1.8kgセットをリュックに入れて持ち歩きたくはない。旅行用としてD FA 28-105を追加購入したら300g近く軽くなるけど、それでもまだ重いし、デカい。何より、これからPENTAXの機材を新たに購入することに二の足を踏んでしまう。
バイク用としても、軽くて一回り小さいKPを使えないかと模索していたぐらいなので、積極的にK-1 MarkIIを使いたい用途はクルマ撮影用ぐらい。要するにデカ重が気にならないシチュエーションだけ。
PENTAX製品の使用感・操作感・撮影結果(色合いや雰囲気諸々)は大いに気に入っているので、まだ使えるのにそれを無理矢理やめる必然性はあまりない。ただ、新たに何らかの投資はせず、今ある機材を壊れるまで使うことになる。そもそもPENTAXからは新製品が何も出てこないので、今更買うモノもないんだけど。
そんなわけで、普段使い、バイク用として、KPの代わりのカメラを探すことにした。