自分でとどめを刺したらしい

問題発覚

燃圧レギュレータ交換後の試運転を終えた夜。ふと「燃料系を色々と替えたから一応プラグぐらい見るか」と思い立ち、キャンプ用ヘッドライトを装着して外に出た。

プラグの確認なんて普通だったらただ抜けばおしまいなのだが、このG200Wはヘッドカバーのガスケットが駄目で、じわじわとエンジンオイルが漏れてきて、プラグホールにそのオイルが溜まってしまう持病がある。そのままプラグを抜くとオイルまみれになってしまってプラグの状態がよくわからなくなってしまうので、事前にスポイトでオイルを除去するという無駄な儀式が必要だ。

プラグを全て抜いて比較してみると、3番だけ碍子部の色が茶色っぽい。一つだけ違うというのは怪しい。

3番といえば、以前の車検時に茅ヶ崎の巨匠が「コレが怪しい」ということでインジェクタのカプラーを掃除した気筒だ。そこで再度この箇所を確認すべく、昨年1月に交換した(もう1年も経ったのか…)カプラーを外してみると、そこには怪しげな液体が溜まっていた。

ペーパータオルをこより状にして液体を吸わせ、恐る恐る匂いを嗅いでみると、それは紛れもなくガソリンであった。嗚呼、何ということだ。ホース部等からじわじわと漏れて滴る程度ならまだしも、よりによって電気が通るところで漏れているとは。一歩間違って火花が飛んだら一発で火災になってしまう。

少なくとも以前の交換時や、その後もたまに確認した際はこんなことはなかった。ここ最近実施した燃料ポンプ交換、燃圧レギュレータ交換で、インジェクタにかかる燃圧が上がったから発生したのだろうか。よくよく見てみると、他の気筒のインジェクタカプラー部は黄緑色なのだが、3番だけが茶色だ。過去の写真を見てみても、その時点で既に茶色だったので、元々詰まり等により燃料が十分に噴射されていない状態に陥っており、諸々の部品交換に伴う燃圧上昇によりとどめを刺して盛大に漏れただけなのではなかろうか。

念の為4番のカプラーを抜いてみたが、こちらは漏れていなかった。1番と2番は手が入りにくく面倒なので未確認だが、4番と同じくカプラー部のプラ部品が黄緑なので、たぶん問題無いだろう。

とりあえずペーパータオルでガソリンを吸い、カプラーは装着せずに自然蒸発に任せることにしてこの場はおしまい。やはり水温計が動くとろくなことがない。

対策方針検討

さすがにこれは乗れる状態ではない。このインジェクタは換えるしかないだろう。元々最も怪しいと思われていたものの、部品の値段が高い&交換作業の難易度が高いという理由で後回しにしていたのだが、結局自らの手によりやらざるを得ない状況に追い込んでしまった。

しかし、元々の経緯、問題発生状況等を考えると、これまでやってきたどの作業よりも、鼓動感が改善する可能性は高い。これなら直るんじゃないかという期待感は、他のどれよりも高い。

いつかやるはずだった作業が、結果的に今すぐやることになっただけ、とも言える。

そんなわけで、インジェクタの部品に関してはとっくに調査済みだ。とりあえずモノタロウで品番で検索するとヒットすることもわかっている(買えるというか、部品が出るかどうかはまた別の話)。

例によってそれなりの値段だが、燃圧レギュレータほどの驚きはない。まあ純正部品ならこんなもんでしょう。そして、互換品がその1/3程度の値段で買えることも把握済みだ。ちなみにこの品番はSOHC、DOHC共通。そうでなければ互換品を検索できない(互換品は存在するのかもしれないが、素人には特定できない)。

このことを認識した上で、茅ヶ崎の巨匠に電話してみる。互換品のことは触れずに、まずは問題状況を伝えるに留めたところ…

  • 冬は寒いから漏れやすいんだよね
  • まあそうなると換えるしかないね
  • 純正はもう出ないからねえ(G200ではなく4ZC1-Tのことを言っているのかもしれないが)
  • おそらく日産のシルビアのものが使えるが、それを使うにしても取付部の加工が必要と思われる
  • そもそも出るかどうかわからないし、仮に出てもかなり高いはず
  • いざ取り寄せてみても使えない可能性もあるからなあ…
  • (互換部品の話をすると)互換性がある部品が手に入るなら、絶対にそっちのほうが良い
  • (4本購入すべきかという話をすると)純正と同じ形状かわからないので、換えるなら4本全部換えるべき
  • (自走で持ち込むのはどうかと一応確認すると)そんな無茶なことはしないでレッカー呼べ

といった話の流れとなり、こちらで互換品を購入し、それを持ち込んで交換を依頼することとなった。

自力で交換することも不可能とは言わないが、サージタンクを外す作業が避けられないため、おそらく素人作業では軽く1日以上を必要とし、正しく終えられる自信もあまり無い。いくらでも時間があるなら、自分でやってみるのもやぶさかではないのだが、残念ながらそうではない。

というわけで、早速部品を注文した。

インジェクタとOリング、そしてなんとなくイリジウムプラグを注文した。これを追加しても送料が変わらないことと、価格が日本の半額であることが理由。前回の注文後に届いたディスカウントコードを使ったので5%引き。

ここ1年ほど鼓動感改善活動として色々やってきたが、購入したものは比較的安い互換品、汎用品ばかりで、万単位の注文をするのはこれが初めてだ(単体では千円単位で、4つだから万単位になってしまっただけなのだが)。万単位はこれが最初で最後であることを望みたい。

オーダートラッキングによると、注文した部品はニューヨーク州のブロンクスから発送されたようだ。前回はテキサス、その前はカリフォルニアから発送された。RockAutoの店舗(倉庫)は一体幾つあるのだろうか。

あと1週間ほどは待つしかない日々となる。がんばれDHL&佐川。

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