iPhone 13 Pro Max

  • mac

WWDCでのMac値上げショック(為替相場反映)は、Macだけの問題ではない。iPhoneやiPadにも同様にその影響は来るに違いない。

今使っているiPhone 11 Pro Maxは購入後3年弱、バッテリーは弱りつつあるが使用感として特段の問題は感じていなかった。iPhone 14が出たら買い換えるつもりでいたのだが、この為替状況からして相当な(実質的な)値上げになりそうだ。自分だけならいいが、家人のものも同時購入するとダブルパンチだ。

その手の理由でアプリ開発用MacBookをAirに買い替えたが、iPhoneに関しても同じだろう。これはモタモタしていたはまずいことになる。直感的にそう考えたため、現行品のiPhone 13 Pro Max 256GBのアルパイングリーンとシエラブルーを注文した。2022年6月13日のことである。

昨今の半導体状況を反映しているのか、到着予定時期は約2週間先。いま重要なのは、とにかく現行価格で発注することであり、いつ届くかはあまり問題ではない。

そして、あまり問題ではないとか言っていたのが伝わってしまったのか、予定時期最終日の6/29に到着した。

充電器が付属していないため薄っぺらい箱に入っている。それが2つ、極めてテキトーに段ボールに詰め込まれて届いた。

開封してiPhone 11 Pro Maxと並べると、カメラの大きさ以外は殆ど変わらないので、新しく買った感がない。違う色にすればよかったかと少しだけ公開している。

電源が入ることを確認した上で、NIMASOの液晶保護ガラスを貼り、SPIGEN(iPhone5の頃からひたすらSPIGENを使っている)のスタンド付きクリアケースを装着した。

さて移行…と言いたいのだが、その前にやることがある。UQ Mobileのプラン変更をしていなかった(やったのだが、家族割だかなんだかの関係で翌月以降扱いとされ、急いでいるなら電話しろというステータス)ので、サポートに電話してプラン変更できる状態にしてもらい、Webからプランを変更した。

そしてiPhone 11 Pro MaxをiTunesでバックアップし、新しいiPhone 13 Pro Maxを起動する。iTunesから復元しようとしたところ、こんな画面が出てきた。

知らない間に進化していた。せっかくなのでこの機能に任せることにした。3時間弱で移行は終了した。

動作確認していると、ことごとくアプリ本体がなく、再インストールが必要な状態になっていた。Xcodeからインストールしたアプリも当然ない。仕方がないので一つずつインポートしていると、愛用しているPENTAXカメラ用インポートツール「PK読み込み」がインストールできなくなっていた。そのこと(AppStoreから消えたこと)自体は知っていたのだが、まさかこのタイミングでそのトラップにハマるとは…

iOSの移行ツールお任せではなく、iTunesからの復元ならちゃんと戻るのではないかと考え、せっかく移行が終わったばかりだというのにあらためて復元することにした。成功するかどうかはわからないが、このタイミングでしかできないので、やっておいたほうが後悔しない。

そして数時間後、復元したiPhone 13 Pro Maxには、やはり「PK読み込み」はインストールされていなかった。ぬぉぉ、iTunesからの復元でも駄目か。読みが外れた。

これはもう万策尽きたか…と諦めてそのまま使っていたのだが、懲りずに情報を求めていたところ「iMazing」というMacアプリケーションにアプリ管理機能があることがわかった。体験版状態で一通りの機能は使えるようなので試してみたところ、AppStoreからはインストールできなかった「PK読み込み」をインストールすることができた。これでようやく完全に移行完了だ。

iPhone 13 Pro Maxの使用感だが、フチ部分の形状が丸から角に変わって持ちやすくなった程度で、あとはほとんど変わらない。各種レスポンスも元々まったく不満が無かったし、ディスプレイサイズもほぼ同じ。もはや毎度おなじみだが、新品を買った感が薄い。

カメラについては、静止画の夜間撮影における不自然な光源などがiPhone 11から変わっておらずガッカリした。暗所耐性は上がっているのかもしれないが、まだ体感できていない。望遠レンズが2xから3xになり、PENTAX利用者には馴染みがある77mm相当になったが、これは評価が分かれそうだ。個人的には2xの方が使いやすかったが、3xが活きることもあるだろう。

画質の傾向は総じてiPhone 11 Pro Maxと同じ傾向で、HDRがバリバリ効いていて、且つ青や緑の自然色がくすんだ色で撮れる。あまり好みではない。今後もGRIIIが手放せなさそうだ。食い物やブツ撮り、人物だとあまり違和感がないので、そちら向けに注力しているのだろう。

静止画はガッカリだったが、動画のシネマティックモードはなかなか面白く、かなり印象的な動画が撮れる。これは価値がある。逆に言えば、これぐらいしか価値が感じられない。

自宅付近は5Gも来ていないし、未だその真価を体感できていない。昨年秋時点でiPhone 13をパスした自分の判断は妥当だったと思うが、まあ今回の突発的購入は日本の国力低下に伴う為替相場変動が原因なので仕方がない。今後最上位モデルを買えるかどうかわからないので、せっかく買ったコイツを楽しむことにしよう。

(後日談)

数日後の7/1、全てのiPhoneが値上げされた。iPhone 13 Pro Max 256GBは28,000円。2台なので56,000円。iPhone 14が予想外の大変化をしない限り、早めに買って正解だった、ということになるだろう。その可能性のほうが高い気はしている。