燃料ポンプの動作音が五月蝿くなったので、Aliの安物に替えたものの、今度は動作音に加えてヒュイーンという高周波音が耳障りだというのは何度か書いた通り。
その後、一旦別の安物にしたが、その後のアイドリング不安定騒動の過程で初代安物に戻し、結局そのまま。動作音は大差ないのでわざわざ替えるほどのモチベーションがない。
そんな耳障りなポンプで長野やら東北やらに行っているので、動作自体に問題がないことはわかっちゃいるし、走ることに集中している間は忘れてしまう程度の音なのも事実なんだが、信号待ちでボケーとしている時などに急に気になり、ほんとに大丈夫なのかと不安になるのもこれまた事実。
そんなわけで、また別のなにかに替えようという気持ちが燻っていた。たまたま為替相場が少し円高方向に振れてきた時に何となくネットを彷徨っていると、何故か画面の片隅の広告に燃料ポンプが現れた。それをきっかけにK1100RSに使えるポンプを探し始めてしまい、結局①安物、②EnDuraLastやQuanumあたりのあまり安くない互換品、③クソ高い純正 の三択しかないのか、と結論づけようとしたところで、たまたまeBayで引っかかったのがKEMSOという聞いたこともないメーカーのポンプだ。
amazon.comで$49で、eBayだともう少し安いところもあるが送料が高い。aliのブランド名すら無い安物よりは高いが、よく聞く互換品よりは安い。
そこでKEMSOという会社について調べると、どうやら燃料ポンプ専業に近い米国の会社で、それなりに長くビジネスをしているようだが、当然自分たちで作っているわけじゃない。製造はどうせ中国だろう。
ユーザー評価を探ってみると、そこそこ多くの車種で互換品として使っているレビューがあり、少なくとも酷評は見当たらない。大して高価でもないので期待が低いからとも言えるし、本当に問題がない可能性もあるし、何とも言えない。
イマイチ決定打が無いので迷っていたが、amazon.comの在庫数が2個まで減ってしまったところで、遂に心を決めて注文してしまった。送料が安い割には時間がかからず、数日後に届いた。
燃料ポンプなんてどうせタンクの奥底に行ってしまって見えやしないので、外見なんてどうでもいいのだが、この色使いはなかなか良いし、ロゴデザインもアメリカンな雰囲気があって好ましい。aliの安物とは違う(と思いたい)。
早速装着、といきたいのだが、困ったことに東北ツーリングの帰りに給油してしまって満タンだ。ガソリンを減らさないことには作業できない。そこへたまたまタイヤ交換で港北まで行く機会が訪れ、ついでにチョロチョロ走ったので、それなりにガソリンは減った。さらにそこに天気がパッとしないためになんの用事も無くなった日が訪れた。いい機会なのでやってしまう。
残っているガソリンを石油ポンプで携行缶に移す。3Lのタンクが埋まらない程度しか吸い取れなかった。そして今ついているポンプを外す。
抜き出したポンプ一式から装着用アタッチメントを外し、KEMSOポンプに付け替える。KEMSOポンプは、アタッチメントが動かないようにする凸部がないので、タイラップで締めて誤魔化す。
電線を繋ぎ、電線のナットを締め、ホースを繋ぎ、ホースバンドを締め、ポンプを押し込んでアタッチメントをパチンとやって留める。
何度もやっているので、特に難しいところはない。ホースがなかなか抜けないとか、ネジを締めすぎて緩まないとか、そういうところで多少時間がかかる程度。
キーを回してポンプを作動させる。無事に動いた。そして動作音は、甲高くて騒々しい安物に比べるとジェントルな音がする。もはや記憶の彼方だが、純正に近い気がする。
期せずして整備の日になってしまったので、Kの燃料ポンプも替えた。Aliの名もなき安物からhttps://t.co/vNhyJFpVH8で$49だけど評判が悪くなかったKEMSOというものへ、安物同士の交換。一応ブランドがある分だけマシなようで、駆動音がジェントルになった。 pic.twitter.com/NCGixxExlV
— m.sota (@msota_RS) July 1, 2023
ガソリンが多少残っているので、そのままエンジンをかける。問題なくかかる。
携行缶のガソリンを戻し、いつもの山坂道へ試運転に出かけた。
高周波音が皆無になったかと言うと、やはり多少は残っている。交換前を100、何もしないのを0とすると、30〜40程度の高周波音は聞こえる。残念ながら安物交換以前の記憶がないので比べられないが、皆無にはならないはずなので、この辺で妥協するしかない気がする。
この日は20km程度しか走っていないので、まだ真価はわからない。ちょっと遠出をしてどうなるか見てみたいところだが、もはやKには厳しい季節。その遠出とやらがいつになるのかは不明だ。